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サッカーの祭典を「ワールドカップ」と呼ぶのはなぜ? かつては世界選手権、変更の経緯は【W杯トリビア】

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会はグループリーグが行われている。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第9回は「ワールドカップと呼ぶのはなぜ?」。

連日、熱戦が繰り広げられているされているW杯北中米大会【写真:ロイター】
連日、熱戦が繰り広げられているされているW杯北中米大会【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第9回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会はグループリーグが行われている。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第9回は「ワールドカップと呼ぶのはなぜ?」。

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Q.世界選手権をワールドカップと呼ぶのはなぜ?

A.優勝トロフィーがワールドカップだから

【解説】

 今でこそワールドカップ(World Cup)の名称は世界中で当たり前のように使われていますが、かつては他の競技同様に世界選手権(World Championship)と呼ばれていました。当初の優勝トロフィーが大会創設に尽力したFIFA会長の名を冠して「ジュール・リメカップ」と呼ばれていたため、正式名称も「ジュール・リメカップ世界選手権」とされたのです。

 初代の優勝トロフィーは「3回優勝で永久保持」という規定があったため、1970年メキシコ大会で3度目の優勝を果たしたブラジルが保有。74年西ドイツ大会から新しい優勝トロフィー「ワールドカップ」に変わったため、これに合わせて大会の正式名称もワールドカップに変更されました。

 W杯という表記はワールドの「W」とカップを表す「杯」を組み合わせた日本独特の略語。オリンピックを「五輪」と表すのと同様に、記事や見出しで字数が制限される新聞で使われたのが定着しました。ちなみに、中国語では「世界杯」です。

 ワールドカップは長く男子A代表の大会だけに限って使用されてきました。1977年に始まった20歳以下の大会は「ワールドユース選手権」、91年からの女子の大会は「女子世界選手権」でしたが、FIFAが「ブランド価値を高めるため」に2006年以降他のカテゴリーの名称を変更。「U-20ワールドカップ」「女子ワールドカップ」になりました。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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