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川口能活の目 W杯6大会目で見せた初の展開 西野采配の妙と「一番の収穫」

見事に「ハマった」西野采配の妙、内容はコロンビア戦より上

 60分過ぎあたりからは互いに足が止まり始め、両チームにチャンスがありました。日本は柴崎選手のグラウンダークロスから大迫選手が決定的なチャンスを迎え、さらに大迫選手のヒールパスから乾選手がクロスバー直撃のシュートを放ちました。ただ、そこで決められないと今度は相手にチャンスが生まれるのはサッカーによくある流れです。セネガルが前半以上にシンプルな攻撃に徹してきたこともあり、日本は足が止まったところを突かれて決められてしまいました。

 これまでの日本であれば、再びリードを許す展開でズルズルとさらに失点を重ねていたかもしれませんが、慌てているようには見えませんでしたし、本当にタフになりました。西野朗監督はゲーム展開によってある程度交代カードの切り方を決めていたのでしょう。僕の知っている西野監督はもう少し動きの早いタイプなのですが、この試合では交代のタイミングを少し遅らせたことが功を奏して同点ゴールが生まれました。2トップへのシステム変更と交代出場した岡崎慎司選手、そして本田圭佑選手が絡んだゴールは采配が見事にハマったと言っていいでしょう。

 2-2という結果以上に、日本はセネガルの良さを消すことに成功しました。下馬評ではセネガルのほうが力は上と言われていましたが、コロンビア戦に続いてピンチの数は少なく、実際にイニシアチブを握っていたのは日本でした。守備でペースを作り出し、中盤では縦パスでスイッチを入れられる柴崎選手を中心にボールを動かすことで、相手にプレー機会を与えない展開に持ち込めました。試合内容だけを見たら勝つチャンスは十分にあったと思います。

 勝ち点3こそ奪えませんでしたが、かなりポジティブなゲームでしたし、内容はコロンビア戦よりも上だったと感じました。そして冒頭でも述べた2点のビハインドを追いついた精神力は、第3戦以降に向けた自信にもなるでしょう。

 ポーランド戦は引き分け以上で決勝トーナメント進出を決められる有利な状況ですが、引き分けで良しと考えている選手、監督、スタッフは一人もいないはず。反対に弱気になって守りに入ってしまうのが一番危ない。コロンビア戦やセネガル戦を上回るようなパフォーマンスを目指し、積極的に戦う姿勢が好結果を呼び込むはずです。

(SC相模原GK川口能活=元日本代表/98年フランス大会、02年日韓大会、06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会出場)

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

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