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フィギュア紀平梨花、欠場の理由になった「右足関節骨軟骨損傷」とは? 専門家が解説

フィギュア選手には「避けられない怪我と言える」

 症状が進んで腫れや痛みが慢性化した場合はかなりのリスクになります。手術が必要になるケースもありますが、その場合、軟骨の剥がれかたなど、患部の状況に応じて、様々な術式で対応します。自分の体から軟骨を採取して移植するものや、ドリルで小さな穴を多数あけて刺激を与え、軟骨の再生を促す方法などがあります。

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 足関節軟骨の損傷の最も多い原因の一つに、ねんざの繰り返しが挙げられます。ジャンプや着地、ターン、スピンなどで足首に負担がかかるフィギュアスケートの選手にとっては避けられない怪我と言えるかもしれません。

 適切な治療を受けることができない、あるいは、あまりに早い段階に練習や競技に復帰した場合、腫れや痛みはある程度治っていても大きなリスクを抱えるケースは少なくありません。足関節に不安定性が残り、ねんざを繰り返すという悪循環に陥ることがあります。

 いわゆる捻挫クセになってしまいます。慢性化を避けるためには適切な治療が大切です。

 来年2月の北京五輪出場に向けた大事な大会が続きます。紀平選手の一刻も早い回復を祈っています。

(THE ANSWER編集部)

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新盛 淳司

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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