中野 吉之伴の記事一覧
中野 吉之伴
1977年生まれ。ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。ドイツでの指導歴は20年以上。SCフライブルクU-15チームで研鑽を積み、現在は元ブンデスリーガクラブであるフライブルガーFCのU12監督と地元町クラブのSVホッホドルフU19監督を兼任する。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に『サッカー年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)、『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)がある。WEBマガジン「フッスバルラボ」主筆・運営。
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「整いすぎた環境」はマイナスに働く ドイツ人指導者が説く、子供の成長を促す“向き合い方”とは
2023.09.09ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを持ち、20年以上にわたって現地で育成年代の選手を指導してきた中野吉之伴氏が、「THE ANSWER」に寄稿する不定期連載「サッカーと子育て論」。ドイツで子供たちを日々指導するからこそ見える、日本のスポーツ文化や育成年代の環境、子育てに対する考え方の違いなどについて迫る。今回はドイツの指導者講習会で知り合った盟友で、プレミアリーグでの監督経験もあるヤン・ジーベルト氏の言葉から、子供たちの成長につながる指導者側の最適なアプローチに迫っている。
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スポーツにできる“言葉を超えた”交流 ウクライナ避難民の10歳少年に伝えた仲間と喜び合う意味
2023.08.01ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを持ち、20年以上にわたって現地で育成年代の選手を指導してきた中野吉之伴氏が、「THE ANSWER」に寄稿する不定期連載「サッカーと子育て論」。ドイツで子供たちを日々指導するからこそ見える、日本のスポーツ文化や育成年代の環境、子育てに対する考え方の違いなどについて迫る。今回は戦争によりウクライナから避難した10歳少年と指導者として接して感じた、言葉の壁を超えるスポーツの力と可能性に思いを巡らせた。
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子供に必要なのは“習う”ではなく“遊ぶ”経験 大人に邪魔されない「公園サッカー」で育まれる力
2023.07.14ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを持ち、20年以上にわたって現地で育成年代の選手を指導してきた中野吉之伴氏が、「THE ANSWER」に寄稿する不定期連載「サッカーと子育て論」。ドイツで子供たちを日々指導するからこそ見える、日本のスポーツ文化や育成年代の環境、子育てに対する考え方の違いなどについて迫る。今回はサッカーの楽しさと環境について。ドイツのストリートサッカー回帰の動きや静岡県の公園サッカープロジェクトを紹介しながら、“遊び”の大切さについて説いている。
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世界で通用する選手とは? G大阪アカデミーが取り組む「人としての成長」への投資
2022.12.19サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本代表は強豪のドイツとスペインから大金星を挙げ、“死の組”と呼ばれたグループリーグを突破し世界を驚かせた。史上初のベスト8進出こそ逃したものの、日本サッカーの着実な成長を導いた根底にあるのが育成年代の充実だろう。その筆頭と言える存在であるガンバ大阪の下部組織で、スカウトとして多くの才能を発掘し、アカデミー本部長も務めた二宮博氏を、ドイツで20年以上にわたって育成年代の選手を指導する中野吉之伴氏が取材。プロクラブとして選手を育成する上で大切な視点について話を聞いた。(取材・文=中野 吉之伴)
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鎌田大地の“エリートではない”強さ 元スカウトが証言、豊かな人間性を育んだ父の教え
2022.12.16サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本代表は強豪のドイツとスペインから大金星を挙げ、“死の組”と呼ばれたグループリーグを突破し世界を驚かせた。史上初のベスト8進出こそ逃したものの、Jリーグ発足から30年、日本サッカーの着実な成長を導いた根底にあるのが育成年代の充実だろう。その筆頭と呼べるガンバ大阪の下部組織で、スカウトとして多くの才能を発掘し、アカデミー本部長も務めた二宮博氏を、ドイツで20年以上にわたって育成年代の選手を指導する中野吉之伴氏が取材。G大阪ジュニアユース出身の鎌田大地は、様々な挫折を経験しながらプロサッカー選手となり、日本代表の一員としてカタールW杯のピッチに立ったが、その成長の陰には父の教えがあった。(取材・文=中野 吉之伴)
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鎌田大地は中学時代に苦しんだ 身長25cmアップ、元スカウトが見た才能“開花”前の葛藤
2022.12.13サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本代表は強豪のドイツとスペインから大金星を挙げ、“死の組”と呼ばれたグループリーグを突破し世界を驚かせた。史上初のベスト8進出こそ逃したものの、日本サッカーの着実な成長を感じさせる大会となったが、その躍進を導いた根底にあるのが育成年代の充実だろう。Jリーグ創設から30年が経ち、全国の様々なチームから日本を代表するタレントが輩出されてきたが、その筆頭と言える存在がガンバ大阪の下部組織だ。数々の才能を発掘してきた元スカウトでアカデミー本部長も務めた二宮博氏を、ドイツで20年以上にわたって育成年代の選手を指導する中野吉之伴氏が取材。第1回ではG大阪ジュニアユース出身の鎌田大地に見る、選手の成長スピードの違いについて語った。(取材・文=中野 吉之伴)
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「勉強しなさい」だけでは逆効果? ドイツ育成年代で重視、子供の成長促す“3つの柱”
2022.10.26ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを持ち、20年以上にわたって現地で育成年代の選手を指導してきた中野吉之伴氏が、「THE ANSWER」に寄稿する不定期連載「サッカーと子育て論」。ドイツで子供たちを日々指導するからこそ見える、日本のスポーツ文化や育成年代の環境、子育てに対する考え方の違いなどについて迫る。今回は、サッカーと学校生活とのバランスについて。子供たちにとって勉強が大事であることは言うまでもないが、ドイツの育成指導者はそれぞれの個性を尊重しながら、バランスの取れたアプローチこそが成長を促すとの助言を行っているという。
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日本スポーツ界で根強い“勝利至上主義” 育成年代で後を絶たない理不尽な指導の根底
2022.09.29ドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを持ち、20年以上にわたって現地で育成年代の選手を指導してきた中野吉之伴氏が、「THE ANSWER」に寄稿する不定期連載「サッカーと子育て論」。ドイツで子供たちを日々指導するからこそ見える、日本のスポーツ文化や育成年代の環境、子育てに対する考え方の違いなどについて迫る。今回は、日本のスポーツ界における「勝利至上主義」について、ドイツから見て感じる思いを綴った。
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「切り替えろ」の一言で平常心に戻れる? 元女子バレー代表選手も戸惑った曖昧な指示
2022.01.03スポーツでもなんでも、指導者や先生、親から「引きずるな! 切り替えろ!」と言われたことのある人は結構いるんじゃないだろうか。気持ちを切り替えて、やるべきことに集中して、また自分のパフォーマンスが出せるように頑張れという意味が込められていたりする。言わんとすることはなんとなく分かる。でも、なんとなくしか分からない。
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好きなバレーボールから「早く逃げたい」 “怒られる指導”で益子直美に生じた負の感情
2022.01.02誰よりも厳しく、誰よりも激しく、誰よりも辛抱強く――。それこそが成功への唯一の方法であり、そのためには体罰、暴言もやむなし。そんな風潮を「昭和の体質」のように表されることがあるが、とはいえまだまだ過去の話と言い切れないものがある。もちろん当時、そして現代の指導者の中にも真摯に選手と向き合い、自主性を育み、人として、選手としての成長に導いていた方々もたくさんいるだろう。それでも歯を食いしばって自分を追い込む指導が選手を強くするという束縛から、逃れることができない人が少なからずいる。
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日本のスポーツ界が「なかなか変わらない」理由 未来を見据えた育成環境の重要性
2021.12.03日本のスポーツ界とは今後どうあるべきだろう。変化を求め、そのために動いている人はどんどん増えてきている。それは確かだ。ではそれが大きなうねりとなっているかというと、まだそこまでの動きにはなっていない。Jリーグのジェフユナイテッド千葉、京都サンガF.C.で育成部長などを歴任し、サッカー育成指導者として幅広く活動している池上正さんが先日、こんなことを話していた。
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「スポーツって楽しい」と思えるか 日独で変わらない「最初に出会う指導者」の重要性
2020.12.04スポーツの良さはなんだろうって考えた時に、やっぱりまず最初にくるのは楽しみであり、喜びだ。体を動かすことが楽しいし、仲間と一緒に過ごす時間が嬉しい。それに適度な運動は集中力のコントロールを促すし、学習意欲にも好影響をもたらす。そして免疫力がつき、健康につながる。
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夏の猛練習は「美談」ではない 指導者が意識すべき成長機会を“奪っている”可能性
2020.09.16今年の夏休みはどんな夏休みだっただろうか。日本で一般的に夏休みというと部活動やスポーツクラブは毎日のように練習や試合でスケジュールが埋まることが少なくない。
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コロナ禍で子どもたちの運動不足が深刻に ドイツ在住の日本人コーチが見た“環境差”
2020.05.04ドイツの学校、幼稚園、保育園が一斉休校に入ってもう1か月以上が過ぎている。外出制限がいろいろとあるなかで、我が家の生活は意外と変化が少ない。もともと僕はブンデスリーガの取材とサッカーのトレーニング、そして試合がある時以外は、基本的に家で仕事をしている。妻もコロナ騒動の前からずっと在宅ワーカーで、仕事のために外出するのは週に1、2度程度だ。子どもの生活に合わせて仕事をやり繰りするのは、他の業種に比べれば間違いなくやりやすい。
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部活引退でスポーツを離れる日本の悲しい現状 “万年補欠”は「仕方がないこと」ではない
2020.03.15日本でサッカーの指導に関わる方々と交流していると、「ドイツには『小学生だけ』とか『中学生だけ』のクラブチームはないんですか?」と質問されることがある。ドイツのサッカー指導者から見ると、逆に「日本には幼稚園からおじいちゃん、おばあちゃんまで所属できるサッカークラブってないんですか?」と聞きたくなるかもしれない。