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松元克央は「自分で決めたら逃げない」 快挙見守った両親が明かす“カツオの成長物語”

スタンドから生観戦した松元の父・達也さん(左)と母・夏江さん【写真:浜田洋平】
スタンドから生観戦した松元の父・達也さん(左)と母・夏江さん【写真:浜田洋平】

高校時代にもらった宝物「JAPANじゃないのにJAPANのユニホームを着ている」

 その年の11月にセントラルスポーツに移籍した。水泳だけでなく、体操などでも有名選手が所属する名門。口数は少ないが、何事も意思は強い。自ら考えて選んだ道で腹をくくった。夏江さんは言う。



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「自分で頼みに行って、頭を下げたみたいです。その時はあまり選手を取らない感じだったそうです。自分で頭を下げて、自分で決めた。相談はなかったですね。いつもないんですよ。自分で決めて事後報告。

 うちは基本的に自分のことは自分で決めさせる。親が言うと、逃げになってしまう。『お母さんとお父さんが言ったから、僕はやった』とか。だから自分で決めさせると、逃げ場がなくなる」

 周りはハイレベルな選手ばかり。これまでの環境にはない、常に置いて行かれる立場となった。夏江さんは「セントラルスポーツに入った時点で変わった。自分で決めて入ったので。もう周りが凄い強い子ばかりで、早くみんなに追いつきたいという気持ちがあったみたい」と当時を振り返った。

 自ら決意を固めたら、前だけを見る。まさにカツオのようにぐんぐんと突き進んだ。日本代表となった現在、師事している鈴木陽二コーチは「彼の一番いいところは、練習から逃げないということ」と語る。アスリートに大切な、自らを追い込む力が養われていった。

 松元は移籍した当時、コーチに「JAPAN」の文字が入ったジャージーを“おさがり”で譲ってもらった。高校の合宿にも着ていくお気に入り。周囲には「カツオはJAPANじゃないのにJAPANのユニホームを着ている」とネタにされるほど宝物だった。今大会のメダルは日本勢第1号。正真正銘、偽りなく「JAPAN」を背負い、チームを勢いづけた。

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