[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

私の生理って、ふつうなの?そもそも「ふつうの生理」って? CHECKリスト7項目で「自分の生理」を正しく知ろう

須永教授が「ふつうの生理」について分かりやすく解説

「ふつうの生理」の「ふつう」とは、医学的に言うと「健康な状態、正常な状態」を指します。先ほど、2つの質問に答えていただきましたが、2つとも「YES」が「ふつう=正常」な状態です。

 月経が正常かどうかは、周期、出血の期間、経血の量でみます。

 まず、みなさんは、自分の“月経周期”を把握していますか? 実は私のこれまでの経験から言うと、「わからない」という人は大人でもわりといます。

 “月経周期”とは、月経の始まった日から次の月経の前日までの日数です。そして、正常な月経周期は25~38日。この周期で、毎回、次の月経が起きていれば、一つ、健康な状態であるというチェックマークがつきます。

 次に、正常な出血の期間は3~7日。出血については期間だけでなく、量をみることも重要。例えば、出血のある期間が短くても、経血量が正常であれば心配いりません。経血量は、「多いときでも2時間ごとにナプキンを交換すればもれない」のであれば大丈夫です。

 ただし、小学生や中学生の場合、周期や出血の期間がまだ、安定していない方もいます。「前回は28日間で生理がきたのに、今回は35日だった」などは、よくあること。ですから、基準に当てはまらなかったとしても、気にしすぎないようにしましょう。

 また、「中学生なのにまだ生理がなくて心配」という方もいるかと思います。

 アスリートでも一般の方でも、初潮を迎える平均的な年齢は、12歳くらいです。

 実は私も初潮を迎えたのは少し遅く、中2の秋でした。当時は身長も低く、ブラジャーもいらないほど、胸もぺったんこ。成長が遅かったので、「私も本当に生理が来るのかな?」ととても不安でした。

 成長には個人差があります。満15歳までは初潮を迎えなかったとしても、心配しすぎないでくださいね。

1 2 3

須永 美歌子

日本体育大学教授、博士(医学)。日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)、日本陸上競技連盟科学委員、日本体力医学会理事。運動時生理反応の男女差や月経周期の影響を考慮し、女性のための効率的なコンディショニング法やトレーニングプログラムの開発を目指し研究に取り組む。大学・大学院で教鞭を執るほか、専門の運動生理学、トレーニング科学の見地から、女性トップアスリートやコーチを指導。著書に『女性アスリートの教科書』(主婦の友社)、『1から学ぶスポーツ生理学』(ナップ)

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集