「負けが怖い時もある」 無月経を経て「+4kg」決断…150連勝中の金メダリストが探す本当の強さ――レスリング・藤波朱理

高校時代に相談できなかったからこそ「将来指導者になって…」
藤波はこの3月に日本体育大学を卒業。4月からは社会人選手(レスター所属)として、パリ五輪前とは異なる環境下で再び、4年に一度の大舞台に向けてスタート。まずは国内の熾烈な争いを勝ち抜き出場権獲得を目指す。
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激動の数年間を乗り越えた今、藤波は改めて自身の体と向き合うことの重要性を噛み締める。
「アスリートとして心と体が健康であるのは、本当に基本だと思います。やっぱり(パリ五輪までの)自分は、そこがまだまだ未熟だった。高校生の時は相談できる人もいなかったですし」
そう言うと、胸の内にある一つの夢を明かした。
「自分は将来、指導者になりたいんですけど、女子選手の体の悩みにも寄り添っていけるような先生になりたいんです。レスリングの指導者はほとんどが男性で、女性がなかなかいなくて。それも私が将来、レスリングの先生になりたい一つの理由かなと思います」
2028年のロサンゼルス五輪まで、残り2年半を切った。自分の体と向き合い、階級を上げる大きな決断を下した藤波は、心身両面を充実させながら、リスクを恐れずに攻め続けるスタイルで五輪2階級制覇の偉業へ挑んでいく。
【レスリング・藤波朱理さんの「心とカラダが満たされていると感じる瞬間」】
「勝った瞬間より、勝った後にみんなとご飯を食べている時が、『こんなに幸せなことはないな』と、いつも心から思う瞬間です。その時間を過ごすために、日々のトレーニングを頑張っていると言ってもいいくらい。試合後によく食べに行くのは焼肉ですが、大好きなすき焼きもみんなと食べますし、もうなんでも好き。大好きな人たちと、大好きなご飯を食べる時間が、私にとって心とカラダの両方が満たされる瞬間です」
※「THE ANSWER」では今回の企画に協力いただいた皆さんに「心とカラダが満たされていると感じる瞬間」を聞き、発信しています。
■藤波 朱理 / Akari Fujinami
2003年11月11日生まれ、三重県四日市市出身。ソウル五輪代表候補だった父・俊一と、兄・勇飛の影響を受けて4歳でレスリングを始める。中学時代に頭角を現すと、父が監督を務めるいなべ総合学園高校へ進学。女子53キロ級に参戦し、高1でインターハイ優勝を果たすと、高2で全日本選手権、高3では世界選手権を制覇した。2022年に日本体育大学へ進んだ後も連勝記録を伸ばし続け、20歳で出場した24年パリ五輪で金メダルを獲得。大会後に57キロ級への階級変更を表明し、25年12月の全日本選手権では同級で優勝。連勝記録を「150」に伸ばした。26年4月からはレスター所属が決定している。
(THE ANSWER編集部)

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