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NYの街中で「クレオパトラの子?」 安藤美姫がフィギュア選手として求めたメイクの流儀

安藤さんが最も思い入れの強いメイクと語った「クレオパトラ」はニューヨークの街で声をかけられるほどだった【写真:松橋晶子】
安藤さんが最も思い入れの強いメイクと語った「クレオパトラ」はニューヨークの街で声をかけられるほどだった【写真:松橋晶子】

NYの街中で掛けられた「クレオパトラの子だよね?」の声

 バンクーバー五輪を5位で終えた安藤さんは、翌月に控えた世界選手権の練習のため、拠点のニュージャージー州に戻る。ある日、ブロードウェイの舞台を観にニューヨークへ行くと、街中で「クレオパトラの子だよね?」と声をかけられた。

「それも、一人じゃなく、何人からも声を掛けられたんです。皆さん、『ごめんね、名前はわからないんだけど……』と言うのですが、私は国籍の違う見知らぬ人たちが『クレオパトラの子』と認識してくれたことの方が嬉しかった」

 9歳でスケートを始めたときに抱いた夢は「スケートのコーチになること」。以来、26歳で競技引退をする日まで、安藤さんは「結果を求めてスケートをやったことはない」と言う。

「小学校、中学校の卒業アルバムにも一貫して『コーチになる』と書いていますし、高校時代のインタビューでは『自分らしいスケーターになる』と話しています。五輪とか世界チャンピオンという言葉は、一回も出てきません。

 チャンピオンは世界中に何人もいるけれど、実は優勝したときの演技や衣装はあまり記憶に残っていない選手の方が多いと思うんですね。だけど、私は人の心に残る演技をしたかった。

 バンクーバーもその想いを持って、出場しました。だから、ニューヨークで声を掛けられたとき、私がスケートでずっと追い求めていたものを追求できたのかな、と思えたんです。それが、何よりもよかった」

(後編へ続く)

■安藤 美姫 / Miki Ando

 1987年12月18日生まれ。愛知県出身。9歳からスケートを始める。2002年ジュニアグランプリファイナルで女子選手として史上初の4回転ジャンプを成功させ、2003年から全日本選手権を連覇。一躍、日本のトップスケーターとなる。五輪は2006年トリノ(15位)、2010年バンクーバー(5位)と2大会連続出場。2007年、2011年の世界選手権で優勝し、世界女王に。2013年12月、ソチ五輪代表権を懸けた全日本選手権で7位となり、引退を表明。現在はプロフィギュアスケーター、振付師として活動している。

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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、以上サンマーク出版)、『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド完全版』(金哲彦著、高橋書店)など。

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