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バスケ界で“過去の人”になる前に起業決断 32歳の社長アスリート・髙田真希のキャリア論

「TRUE HOPE」では、オンラインサロンを開設したり、子どもたちとバスケットボールを通じた交流機会を作ったり、活動の輪を広げている【写真:「TRUE HOPE」提供】
「TRUE HOPE」では、オンラインサロンを開設したり、子どもたちとバスケットボールを通じた交流機会を作ったり、活動の輪を広げている【写真:「TRUE HOPE」提供】

失敗を失敗と捉えない発想、キャリアのテーマは「人生を楽しく豊かに」

 4月に2周年を迎える「TRUE HOPE」では、オンラインサロンを開設したり、子どもたちとバスケットボールを通じた交流機会を作ったり、地元・愛知の名産品を使った梅シロップ製造計画に取り組んだり、着々と活動の輪を広げている。だが、「右肩上がりで順調に見られますけど、全然そんなことはないんです」と続ける。

「上手くいかないことの方がたくさん(笑)。でも、失敗の中にもきっかけや手応えを感じているので、次につながるアプローチとして、いい経験をさせてもらっています。成功の陰で見えないところがすごく重要ですし、自分を作り上げている部分だと思います」

 失敗を失敗と捉えない考え方は、バスケットボールから学んだ。失敗やミスが起きた時、人は二つのパターンに分かれると感じているという。

「失敗した時、そこでマイナスのイメージを持って諦めたり、落ち込んでしまったりするのか。もう一つは、今回は失敗したけど、次はこうしてみようと考えて、行動に移せるのか。諦めてやめてしまったら何も生まれません。行動に移せる人はチャレンジする過程で失敗もするけど、きっかけや成功をつかむチャンスはある。私は『失敗を失敗と捉えずに、経験と捉えろ』と考えています。失敗ではなくて経験だと思って、次にチャレンジしていくことが大切。バスケットボールを通じて学んだことですが、会社をやっていく上でも役立っていますね」

 逆転の発想で、失敗を成長するためのきっかけと捉えている髙田は、「人生を楽しく豊かに過ごす」をテーマに据えて自身のキャリアについて考えることがあるという。現役の間は大好きなバスケットボールを中心に生活しているが、引退したら……? 「人生を楽しく豊かに過ごす」には、引退後もバスケットボールに携わる仕事をしていたい。そう気付いたことが、現役ながらに起業した理由の一つでもある。

「バスケットボールしか知らずに、引退して初めて社会に出て、本来はやりたくないことを仕事としなければならない人はたくさんいます。でも、私は自分のやりたいことを仕事にして、楽しく生活していきたい。バスケットボールに携わっていたい。そう考えた時、引退してから行動を起こしても“過去の人”として需要は減り、やりたいことができにくくなると思うんです。だったら今、現役のうちから行動すれば注目されやすいし、現役を離れた後でも引き続き応援していただける。自分がやりたいことをできる環境を今から整えていくことで、楽しく豊かな人生にしていきたいなと」

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