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未成年の高校陸上界も導入、女子選手の“透けない”盗撮防止ユニホーム 「今後変化が進んで…」課題は暑さ対策

猛暑がユニホーム選択にも及ぼす影響

 事実、森監督も「生徒たちはこの盗撮防止のユニホームを絶対に欲しいという感じではなかった」と明かし、盗撮問題を“自分ごと”として捉える選手が増えていくことが課題になる。

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 近年、陸上競技の現場では盗撮行為の排除をアナウンスし、係員が会場を巡回して取り締まるなど、選手が安心してレースに挑める環境が整いつつある。一方で、SNSに投稿されたブルマ型ユニホームの写真には、学校が活動紹介などで紹介したものにすら過度な反応があることも現実だ。

 現在、伊奈学園総合は上下ともにユニホームの選択は自由。今年のインターハイに出場した選手は、全員セパレートのユニホームを着用していた。一番は猛暑の影響。今大会は暑さ対策のため、トラック種目では決勝までのレース数、跳躍や投てき種目では試技数が減るなど、変更されたほど。

 暑さの厳しい近年、着用するもの一つでパフォーマンスへ影響を及ぼす可能性もある。森監督はセパレートで盗撮防止の機能を備えたユニホームがあれば「ぜひ導入したい」と話し、ミズノ社の今後のさらなる進化に期待を寄せる。

 女性アスリート視点のユニホーム環境は、まだ動き出したばかり。誰もが安心して競技ができるスポーツ界へ。模索は続いていく。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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