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体重38キロ、月経が止まった高校時代 競歩・岡田久美子の「陸上選手と体」と競技人生

28歳で迎える東京五輪でのメダルを見据える【写真:荒川祐史】
28歳で迎える東京五輪でのメダルを見据える【写真:荒川祐史】

目標は28歳で迎える東京五輪メダル「爆発的に速くなる気がしている」

 岡田の言葉にあるように、ビックカメラに入社後は順調に記録が伸び、優勝経験を重ねていく。入社1年目で迎えた日本選手権で女子20キロ競歩で優勝。苦しい時期から抜け、あっという間に国内では抜け出た存在となった。

「今はナショナルトレーニングセンターの近くに住んでいるので、何かあればトレセンのクリニックで相談できるし、食事もとれる。月経もピルでうまくコントロールできている。成績が出るようになったのは、練習や体作り、私生活の環境が整い、精神的に落ち着いて競技に取り組めるようになったことが大きいですね」

 そして16年リオデジャネイロ五輪出場権を獲得。女子20キロ競歩に出場し、小学生の頃から夢見た舞台で、16位でフィニッシュ。目標に掲げていたベスト16の座を掴んだ。

「スタートラインに立っただけで、オリンピックって特別だなと感じました。辛いこともたくさんあったけれど、今まで、競技をやってきてよかった、と思う瞬間でしたね。レースも、暑さでスピードが落ちていくヨーロッパの強豪選手たちをコツコツと拾っていく、という思い通りの展開で、気持ち良くゴールできましたね」

 東京五輪を翌年に控え、出場への切符をかけた戦いはスタートを切った。岡田は照準を本大会に合わせている。次の目標は、メダルだ。

「五輪を目指す選手であるならば、現実的にはすごく遠かったとしても、メダルは目指すべきものだと思っています。今、骨盤を前傾させたフォーム作りに取り組んでいます。骨盤の前傾は力強い推進力につながり、世界の強豪選手をみると、特に女性選手に骨盤を前傾させたフォームの選手が多い。まだ色々と足りない点はありますが、短い距離では自己ベストが出たので、光が見えてきた。20キロで同じことができれば、爆発的に速くなる気がしているんです」

 自分は28歳で迎える東京五輪で競技力のピークを迎える気がする、と岡田。そして東京五輪で、積み上げたものをすべて出し切りたい、と。

「東京五輪では、スタートに立っただけで感動している場合じゃないよ、と(笑)。まずは2月の全日本選手権で、自己ベストを1分早めることが目標。その後のトレーニング次第で自ずと日本記録、後の五輪でメダルに届くタイムが出せると思います」

◇岡田 久美子(おかだ・くみこ)

 1991年10月17日生まれ、埼玉県出身。熊谷女子高入学後、競歩を始める。立大を経て、14年にビックカメラ入社。1年目で迎えた15年日本選手権で女子20キロで優勝し、以来4連覇中。初の五輪となった16年リオデジャネイロ大会では女子20キロで16位。18年アジア大会では同種目で銅メダルを獲得する。競歩は採点競技でもある。警告が3つで失格。18年アジア大会でも、出場した男女すべての競歩選手のなかで唯一、注意も取られなかった。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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