「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」準々決勝

　野球のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）は15日、東京Dで準々決勝が行われ、豪州がキューバに3-4で逆転負けし、4強進出を逃した。豪州代表公式は日本ファンにも声援を受けた際の動画を公開。豪州代表は「日本人全体がチャントを始めた」と長文で感謝を示した。

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　日本人も大声援を送った。3-4の9回2死走者なし。4番ダリル・ジョージの打席だった。豪州ファンはもちろん、1次ラウンドで戦った日本のファンも大声援。「レッツゴージョージ！」が響き渡った。ジョージは空振り三振に終わったが、日豪ファンが一体となっていた。

　動画を公開した豪州代表公式インスタグラムは、文面で「この打席を聞いてくれ。そう、聞いてくれ」と紹介。「これを見れば、聞けば、感じれば、私たちがホームチームだと思うだろう。これは特別なものだった。彼は笑っていた。私たちみんなが笑っていた。鳥肌が立つような場面で、球場全体の日本人ファンが『レッツゴージョージ』とチャントを始めた」と状況を描写し、感無量だった様子を記した。

「日本の打者は打席の間、応援歌やチャントが歌われるのが習慣だ。昨夜は私たちの番だった。日本のファンは私たちがここに来た時から私たちを温かく迎え入れてくれた。私たちもそれに喜んで応じた。敬意と感謝を示す素晴らしいものだった。結局最後のアウトを取られてしまったが、それでもこの打席は本当にこのチームの本質を表していた。

　最後までのファイト。一瞬への感謝。周囲の人への敬意。顔に浮かべた笑み。そして全力を尽くすこと。試合には勝てなかったが、私たちの周囲の心とイマジネーションを勝ち得ることはできたかもしれない。心に残るオーストラリア野球の印象をつくることができていたら、そして母国と世界中の選手たちに刺激を与えることができていたら嬉しい」

　野球の魅力を十分に示してくれた一戦。長文の最後に「みなさんありがとう。光栄でした」と感謝をつづった。