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初心者ランナー、なぜふくらはぎがパンパンに? 走り方を改善する2つの“股関節トレ”を指南

走る前の「片脚ヒップリフト」で骨盤安定

 ランの際、股関節をよく動かすためには、大殿筋や中殿筋に刺激を入れる「片脚ヒップリフト」がおすすめです。

 やり方は、床にあお向けになり、右脚は膝を立てて、左脚は膝を軽く曲げて高く上げます。そして、右足の裏で床を押しながら、4秒かけてお尻を持ち上げ、4秒かけてお尻を床に下ろす。この動きを、左右の脚を入れ替えて各5回、走る前のウォーミングアップに加えましょう。骨盤が安定し、歩幅が広がる感覚が得られます。

 また、ドローインも、ウォーミングアップの時にアクティベーションとして取り入れると、走り始めの時に体幹が使えるようになります。すると体が安定して動きやすくなり、腰への負担も少なく感じられるでしょう。

 体幹を鍛えて下半身の動きと連動できれば、股関節への負荷は抑えられ、股関節と下半身の大きな筋肉を使って走れるようになります。すると自然とスピードも上がりますし、今よりも楽に走れるようになります。

 もちろん、股関節の違和感や痛みを予防することにもつながるので、ランやレースを長く楽しむことができますよ。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

中野トレーナーが現場で行う
股関節をよくするメソッドも解説!
『すごい股関節 柔らかさ・なめらかさ・動かしやすさをつくる』
「股関節のしくみを理解すれば、自分で自分の体を良くしていくことが可能」。日本を代表するスポーツトレーナーである著者が、股関節の仕組みをとことん解説。スポーツやトレーニングの現場で行う、股関節の状態を改善するメソッドも紹介する。(¥1,760/日経BP)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

フィジカルトレーナー、(株)スポーツモチベーション 会員制パーソナルスポーツクラブ『CLUB100』最高技術責任者、PTI 認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー、米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。フィジカルを強化することで競技力向上や怪我予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。オリンピアンを始め、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014 年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経 BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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