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「冬は寒すぎて外に出る気がしない」 そんな人が外で運動しようと思えるコツを紹介

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「冬に外で体を動かそうと思えるコツ」について。

冬に外で体を動かそうと思えるコツとは(画像はイメージです)
冬に外で体を動かそうと思えるコツとは(画像はイメージです)

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「冬に外で体を動かそうと思えるコツ」について。

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「運動不足なのはわかっているけれど、冬は寒すぎて外に出る気がしない」。毎年、この時期になると、友人や知人から聞かれるぼやきです。とはいえ、私には皆さんの手を引っ張って外に連れていくことも、この冬の寒さを吹き飛ばしてあげることもできません。

 また、残念ながら「寒くても動きたい!」と思えるほど、急に運動を好きになるような魔法の言葉もありません。そこで、運動不足を感じている方に、少しでも外で体を動かしてみよう、と思えるコツをお話ししたいと思います。

 まず、寒ければ家にこもりたくなるのは当たり前のこと。「外に出たくないほど寒い」日は、「服装の設定」がとにかく重要です。これがうまくいくだけで、寒さが気にならなくなり、体も動きやすくなります。

 人間の体は中心部(頭部から体幹部の中心)と、足先や指先などの末端部とでは、体温が異なります。中心部の温度を「中核温」といい、だいたい、37℃前後に保たれています。

 中核温が37℃に保たれているのは、体の中心には脳、心臓、消化器系などの臓器があり、それらは37℃でないと正常に働かないためです。女性の場合、子宮や卵巣などもここにあり、「体を冷やしてはいけない」とよく言われるのもそのためです。

 人間は、脳や心臓の機能が停止すると生命を維持できません。何故なら、外気温が低下すると脳が命の危機を感じ、「中核温を下げてはいけない」と反応。中心部に血液を集めます。すると、手足の血液が足りなくなり、手指・足指が冷たくなる。雪山など極寒の環境で手足が凍傷を起こすのは、このように生命を維持するためのシステムが働くからです。

 逆に、体の中心がしっかり温まった状態を保てれば、手足が温まり、寒さも和らぎます。ですから、「外に出られないほど寒い」と感じたら、ニット帽をかぶり、腹巻きをつけて、ダウンベストを着る。すると、温かい血液が手の先、脚の先まで十分に行き届き、体も動かしやすくなります。

 寒いとつい手袋をつけて、ダウンコートを着込みたくなりますが、それよりもずっと、動きやすく、効果的。手袋や靴下を二枚重ねする方もいますが、手足を圧迫し、かえって血流が悪くなるのでおすすめできません。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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