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大人が走るとすぐに息が上がるのはなぜ? 息切れしない体を取り戻すストレッチ2種目

息切れしない体を取り戻すため、まずは「走るを習慣にすること」

 一方、運動習慣のない人は、胸郭や呼吸筋を大きく動かす機会がなく、どんどん動きが小さくなり、硬くなります。それに伴い、浅い呼吸でも生活に困らないよう、体が適応。そのため、ちょっと走っただけで酸素が充分に供給されず、「息切れ」を起こしてしまいます。

 では、息切れをしない体を取り戻すに、まずやるべきことは何か? 答えは「走るを習慣にすること」です。

 先ほど言ったように、体は環境に適応します。走ることを習慣にすれば体のあらゆる器官が適応。それこそ、走るたびに呼吸器が力を取り戻し、3週間程度あれば息切れをしなくなってきます。

 その際、準備運動として行ってほしいのが、胸郭を広げるストレッチです。

 ストレッチを続けると、硬くなっていた胸郭が柔らかく、広がるようになり、肺も膨らみやすくなります。走る直前に行えば、自然と呼吸が深まり、楽に走れるようになる。ランニングを始めたものの呼吸が苦しくてすぐに歩いてしまう、ヤル気がそげてしまうという方は是非、継続して行ってみてください。

「そうはいっても、走る時間がなかなかとれないから困っているんだよ」……という方。まずは胸郭をしっかり広げる動的ストレッチだけでも続けましょう。就寝前や起床時のルーティンに組み込むことで普段の生活でも呼吸がしやすくなり、自然と活動量が増えたりします。

 今回、紹介する胸郭を広げる動的ストレッチは2種目。ともに肩甲骨と脊柱を動かし、胸郭に関係する関節や筋肉の動きをよくしていきます。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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