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“自称運動嫌い”の大人へ 実は運動するしないに「好き嫌い」は関係ないワケ

運動の「好きか嫌いか」より関心が「あるかないか」が行動変容につながる

 大事なのは、運動が好きか嫌いか、得意か不得意かではありません。関心があるか、ないか、なのです。

 人が行動を変える時、何の脈絡もなく、突然、「運動をしよう!」「禁煙しよう!」とはなりません。「行動変容のステージモデル」といって、「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」と、5つのステージを踏むと考えられています。これは人間の全ての行動から説かれているモデルであり、もちろんダイエットや健康に関する行動にも当てはまります。

「時間もお金も体力もムダ」と考えるAさんは、ステージ1の「無関心期」にいます。無関心期は、運動することのメリットや必要性をまったく考えたことがない、という段階です。ですから「運動しなさい」とか「運動するとこんなにいいことがあるよ」など、どんなに説得しても、魅力的な誘い文句を並べても、効力はありません。

 禁煙のケースに置き換えると、より分かりやすいでしょう。無関心期にいる喫煙者に「体に悪いよ」といっても、「タバコを吸っても吸っていなくても健康を害する人は害するでしょう?」などと突っぱねられるでしょう。良かれと思って説得やアドバイスを続けても、行動は変わりません。むしろ、「自分の体なんだから好きにさせてくれ!」と最悪、バトルになって終わります。

 しかし、ちょっとでも「禁煙しないとヤバイかな?」と自ら思い始めると、禁煙をすすめる人の話に興味を持ち始めます。これが次のステージ、「関心期」です。

 さて、この記事を読んでいる方のなかにも、「自分も運動嫌いだから習慣にするなんてムリなんだよね」と思っている方はいるでしょう。でも、そんなあなたも、今は間違いなく「関心期」にいます。なぜなら「無関心期」の人であれば、私の話をここまで読んではいないからです。

 もしくはすでに「準備期」に入っているかもしれません。「準備期」に入ると、「どうしたら実行できるのか?」という方法を具体的に模索し始めます。例えば、インターネットで成功した人の体験談を探したり、本を読んだり、ジムのプランを検索してみたり。次の実行期に移すための材料をたくさん集めるようになります。ですからあなたも、情報取集のために、この記事にアクセスしたのかもしれませんね。

 運動は嫌いだし、やる気もない。でも「ちょっとヤバイかな」という気持ちは、ほんの少しある。そんなあなたには必ず、「DO―行動―」に移す時がやってきます。今は興味のおもむくまま、焦らず、ゆっくりと、たくさんの情報を見聞きすることに時間を費やしてくださいね。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球の福原愛選手やバドミントンの藤井瑞希選手など、多くのアスリートから絶大な支持を得る。伊達公子選手の現役復帰にも貢献した。2014年からは、青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。主な著書に『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』(大和書房)、『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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