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筋肉がごっそり落ちる在宅勤務 新型コロナ対策で陥る“運動不足解消法”を紹介

1日1回、最低60分のウォーキングを提言

 では、この状況から脱するためにはどうしたらよいのか? 日本では現在、運動のための外出は制限されていません。是非、1日1回、最低60分のウォーキングを実行しましょう。

「最低60分」ならば、これまで出勤に使っていた通勤時間や、服選び、メイクなど準備の時間を考えると、決して長時間ではないと思います。また、ウォーキングは歩きやすい靴さえあればできるので、誰でも気軽に、今日から始められます。

 最初はのんびり歩くだけでもいい。慣れたら歩幅を広げたり、スピードを上げたりして、軽く息が上がる程度のウォーキングを60~90分、続けます。物足りなくなったら、ジョギングに切り替えるのもおすすめです。

「でも面倒くさい」? そうですね、誰もが最初、そう感じると思います。でもこれは、あなたが面倒くさがり屋だから、運動が苦手だから、そう感じるのではありません。

 人は習慣にないことをすると、“不快”と感じます。

 例えば、「起床→トイレ→歯磨き→洗顔→身支度→コーヒーを入れる」というルーティンがあるとします。これを繰り返している間は“快”と感じますが、トイレが故障して外出後までガマンする、寝坊してコーヒーを飲まずに飛び出すなど、アクシデントでルーティンが狂えば、途端に“不快”と感じます。

 ですから、日々のルーティンに“運動”がなかった人が1時間のウォーキングを生活に組み込めば“不快”と感じるのは当然です。でも、それは本当に最初だけのこと。1週間も続ければ新たなルーティンとして習慣になり、自然と“快”に変わっていきます。

 新たな習慣を構築するためには、同じ時間帯、同じ環境下で続けることが最も近道です。そう考えると、出張や会議、接待などが少なく、起床時間、帰宅時間が狂いにくい在宅勤務中は、むしろ運動習慣をものにする最高のチャンス。自分の生活スタイルや習慣に合わせて、朝に「起床→トイレ→歯磨き→洗顔→ウォーキング→身支度」にしてもいいし、夜、終業後に「食事→ウォーキング→入浴→就寝」などとしてもいい。

 まずは靴を履いて、外に出てみる。感染予防には十分配慮して、今日の夜からでも、続けてみてください!

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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