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日本戦の屈辱を払拭 アイルランドHCの上機嫌ぶりに見た「勝ち点5獲得」の重要性

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は3日、神戸で行われたロシア戦に35-0と完勝したアイルランドは、5トライを奪ってボーナスポイントも獲得し、勝ち点を11に伸ばした。アイルランドは決勝トーナメント進出へ大きな弾みをつけた形になるが、この日の白星で得た勝ち点5がいかに大きなものだったか、試合後の記者会見で終始なごやかな表情を浮かべていたジョー・シュミット・ヘッドコーチ(HC)の様子からも窺い知れる。

アイルランドのジョーダン・ラーマー(中央)【写真:石倉愛子】
アイルランドのジョーダン・ラーマー(中央)【写真:石倉愛子】

SOセクストンと登壇した記者会見でシュミット流ジョークも…

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は3日、神戸で行われたロシア戦に35-0と完勝したアイルランドは、5トライを奪ってボーナスポイントも獲得し、勝ち点を11に伸ばした。アイルランドは決勝トーナメント進出へ大きな弾みをつけた形になるが、この日の白星で得た勝ち点5がいかに大きなものだったか、試合後の記者会見で終始なごやかな表情を浮かべていたジョー・シュミット・ヘッドコーチ(HC)の様子からも窺い知れる。


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 9月28日の日本戦でまさかの黒星を喫した後、シュミットHCは眉間に皺を寄せたまま、硬い表情を崩さなかった。だが、この日は「湿気で厳しいコンディションでもあったし、後半最初の20分は思うようにチャンスを物にできなかった」と課題を掲げながらも、厳しい表情は見せず。「1試合1試合に集中するべきだと、前回の敗戦を経験した後で強く思う。次のサモア戦に勝ってから決勝トーナメントのことは考えたい」という言葉とは裏腹に、可能性は極めて高いベスト8入りに安堵の様子は隠せなかった。

 世界ランク1位でW杯開幕を迎え、その直後にはニュージーランドにトップの座を明け渡した。そして今度は日本相手の敗戦で4位に転落。優勝候補の一角にも数えられているだけに、まさかの1次ラウンド敗退は絶対に避けたい。ロシア戦では必ず勝ち点5を獲得しなければ……。それはシュミットHCだけではなく、緑のジャージーに身を包んだ全員に共通した思いだっただろう。

 SOセクストンと登壇した記者会見終了間際、アイルランドが誇る司令塔が同時通訳機のイヤホンをうっかり落とすと、54歳の指揮官はこう言った。

「おっとっと。試合中にノックオンがなくて良かった(笑)」

 日本の高い湿気が原因でハンドリングミスが相次いでいる現状にかけたシュミット流ジョーク。誘った笑いはわずかだったが、HCの上機嫌ぶりが表れる一幕だった。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)




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