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なぜロシア代表HCと主将は1次R敗退決定後も笑顔だったのか 「胸を張っていきたい」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は3日、神戸でブールAのアイルランド対ロシアが行われ、アイルランドが35-0で完勝した。敗れたロシアはこれで3戦全敗となり、参加20チームの中で最も早く1次ラウンド敗退が決まった。それでも、試合後の記者会見に姿を現したリン・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)と主将のFBバシリー・アルテミエフは晴れ晴れと、どこか誇らしげな笑顔を浮かべた。なぜか。

ロシアはこれで3戦全敗となり1次ラウンド敗退が決まった【写真:石倉愛子】
ロシアはこれで3戦全敗となり1次ラウンド敗退が決まった【写真:石倉愛子】

欧州予選3位も“繰り上げ当選” ジョーンズHC「勝ち目は0.01%しかないと思っていた」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は3日、神戸でブールAのアイルランド対ロシアが行われ、アイルランドが35-0で完勝した。敗れたロシアはこれで3戦全敗となり、参加20チームの中で最も早く1次ラウンド敗退が決まった。それでも、試合後の記者会見に姿を現したリン・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)と主将のFBバシリー・アルテミエフは晴れ晴れと、どこか誇らしげな笑顔を浮かべた。なぜか。


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 2011年の初出場以来、2大会ぶり2度目のW杯出場を果たしたロシア。今大会を前に行われたヨーロッパ予選では3位に終わり、本来なら日本の地に降り立つ予定ではなかった。だが、同予選1位のルーマニア、2位のスペインに代表資格を持たない選手が登録される規定違反があったため失格処分となり、“繰り上がり当選”。アルテミエフはW杯について「1年前は出られるなんて思っていなかった場」と語る。

 出場できるだけ儲けもの。思い切りプレーして経験を積み、世界のトップチームの強さを肌で感じ、課題と収穫を持ち帰って次に生かそう。そんな想いがロシア代表にはうかがえた。

 2018年からロシア代表を率いるジョーンズHCも、チームが発展途上で、まだまだティア1の強豪国に太刀打ちできないことは承知の上だ。元ウェールズ代表のFLで、母国ウェールズをはじめ数々のクラブチームでHCを務めた経験を持つ指揮官は「私たちもバカではない。勝ち目は0.01%しかないと思っていた。それでもアイルランドにプレッシャーをかけることはできた」と温和な表情で、この日の試合を振り返る。

 ただ、スコア上は0-35と完敗したが、善戦はした。難敵の前に臆することなく立ち向かっていった姿勢。未来に向けての収穫こそが、ジョーンズHCとアルテミエフが胸を張る点だろう。フィジカルの強さを生かし、何度も畳みかけてくるアイルランドの攻撃を止めた。前半に3トライを許しながら、ボーナスポイントが発生する4トライ目は後半21分まで全力で抵抗。イエローカードを2枚もらうペナルティーも犯したが、ジョーンズHCは「ミスが少ないアイルランドを相手に我がチームの良さが引き出せた。4つ目のトライを許さないように、最初の60分間はモチベーション高くプレーできた」と選手を称えた。

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