「もう2度と受けたくない」合格率2.7%の重圧から解放…女子ゴルフ“アマチュア界ビッグ3”が開いたプロへの扉
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテスト最終日が7日、茨城・静ヒルズCC(6462ヤード、パー72)で開催され、19位タイまでの21人が合格した。今年の日本女子アマチュア選手権を制した長澤愛羅(日本ウェルネススポーツ大1年)は、通算15アンダー。2位に5打差をつける“有言実行”のトップ合格を果たした。全米女子アマチュア選手権2位の岩永杏奈(大阪桐蔭高3年)と日本ジュニア選手権を制した後藤あい(兵庫・松蔭高3年)は、通算8アンダーの3位で一発合格となった。今回のテスト総受験者数は762人で、合格率は2.76%だった。

最終プロテスト
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテスト最終日が7日、茨城・静ヒルズCC(6462ヤード、パー72)で開催され、19位タイまでの21人が合格した。今年の日本女子アマチュア選手権を制した長澤愛羅(日本ウェルネススポーツ大1年)は、通算15アンダー。2位に5打差をつける“有言実行”のトップ合格を果たした。全米女子アマチュア選手権2位の岩永杏奈(大阪桐蔭高3年)と日本ジュニア選手権を制した後藤あい(兵庫・松蔭高3年)は、通算8アンダーの3位で一発合格となった。今回のテスト総受験者数は762人で、合格率は2.76%だった。
最終ラウンド(R)は5バーディー、ボギーなしの67。2位の谷田侑里香に5打差をつけた長澤は、充実の笑みを浮かべて言った。
「やりきりました。100点です。今日はコーチと話し合って『打つ前にしっかりと決断して振り抜く』と決めていました。それを18ホールやり通しました。初日はすごく緊張したので、今日は『それより、緊張することはないかな』と思っていました」
2023年からナショナルチーム入り。文字通りのエリートゴルファーだが、高校3年生だった昨年は、5打届かずに一発合格を果たせなかった。その時に決意したのは「落ちて良かったと思えるような1年にする」「次はトップ合格」だった。
本格的なトレーニングを始めると、スイングが安定。ショットの精度が上がった。課題のアプローチ、パターも磨いた。
「メンタルも技術も1年で変わったと思います」
言葉通り、今年は日本女子アマチュア選手権優勝を飾り、国内ツアー・資生堂・JAL レディスオープンで史上最多7人によるプレーオフに進出。敗れはしたが、2位でベストアマチュア賞に輝いた。
トップ合格によって、来季ツアー予選会(QT)の1次は免除で最終から臨むことになる。まずは、そこで来季ツアー出場権を手にすることが第1の目標だが、その先の大きな夢も語った。
「みなさんから応援してもらえるプロゴルファーになって、永久シード権(国内ツアー30勝)を獲りたいです」
海外への思いもあるが、「自分は日本の方が向いている」と話した。
「通って当たり前」。実績からそう言われてきた岩永と後藤も重圧から解放され、安堵していた。
岩永「お腹がすきました(笑)。終わってホッとしています。今日は2、3番の連続ボギーで焦りましたが、4番のバーディーで落ち着けました。7番ホールでは、林からインテンショナルフックをかけて1メートルにつけてバーディー。これが大きかったです。4日間を通してショットの調子は良くなかったですが、ショートゲームで耐えながらアンダーパーで回れたのは良かったです」
その上で、今後の目標を語った。
「まずはレギュラーツアーでの優勝を目指し、将来的には海外ツアーに行きたいです。海外はナショナルチームに入ったことで意識するようになりました。古江彩佳プロを目標に、海外でも活躍できる選手になりたいです」
明日8日は、兵庫・尼崎市の自宅へ移動。今月24日に始まる来季ツアー1次予選会に向けての練習は、9日から開始するという。
後藤「とにかく安心しました。これまでの人生で一番大きなプレッシャーでしたが、『目の前の1打に集中する』という自分との約束を守り切ることができました。一発合格で終わらせることができて本当によかったですし、『もう、2度と受けたくない』というのが本音です」
後藤は、アマチュアとして国内ツアー出場を重ねてきた。圧倒的な飛距離と高弾道のショットが魅力で、親しくなったプロからも「受かるよね」と言われてきた。だからこその不安もあったが、「このプレッシャーを跳ね除けられないとプロの世界では戦っていけない」と自分に言い聞かせていたという。
今後の目標については、岩永同様に「最終的には海外で活躍したいという気持ちを持っています」と明かした。その上で「ファンの方々から見て『面白いプレーをするな』と思ってもらえるような選手になりたいです。『飛距離だけでなく、ショートゲームも上手いんだな』と思われるようなゴルファーを目指していきます」と言葉に力を込めた。
この日、合格者はJLPGA入会手続きも終えた。アマチュア界のビッグ3が、プロとして羽ばたいていく。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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