「結局、走力で何とかしないと」 アジア5位、メダル逸、3/4が30代…桐生祥秀が語った日本リレーの現在地
愛知・名古屋アジア大会の陸上は28日、パロマ瑞穂スタジアムで男子400メートルリレー決勝が行われ、日本は38秒57の5位だった。バトンミスで予選敗退した2010年広州大会以来、4大会ぶりにメダルを逃した。レース後、日本の短距離界を牽引してきた桐生祥秀(日本生命)はリレー侍の現在地を語り、危機感を募らせた。

「THE ANSWER 陸上PLUS|NEWS」 愛知・名古屋アジア大会
愛知・名古屋アジア大会の陸上は28日、パロマ瑞穂スタジアムで男子400メートルリレー決勝が行われ、日本は38秒57の5位だった。バトンミスで予選敗退した2010年広州大会以来、4大会ぶりにメダルを逃した。レース後、日本の短距離界を牽引してきた桐生祥秀(日本生命)はリレー侍の現在地を語り、危機感を募らせた。
日本が厳しい現実を突きつけられた。金メダルどころか、表彰台にも届かなかった。アジアの戦いで、中国、台湾、韓国、タイの4チームに先着を許した。
第1走者から多田修平(住友電工)、小室歩久斗(中大)、桐生、小池祐貴(住友電工)と、前日27日の予選と同じオーダーで決勝に臨んだ。予選では38秒71で決勝進出を決めていたが、第1走者から第2走者へのバトンパスなどに課題を残していた。
決勝でも多田から小室へのバトンパスが詰まり、うまく流れなかった。多田は「1、2(走)はちょっと詰まってしまった。でもバトンパス以前にやっぱり個人の走力が上がりきっていない部分がある」と受け止めた。その上で「来年、再来年に世界大会があるので、そこに向けてまず気持ちを切り替えていかないと」と先を見据えた。
再び世界でメダルを獲得するため、日本はバトンパスの変革に踏み切っている。
これまで2008年北京五輪、2016年リオデジャネイロ五輪の銀メダルなど、日本はアンダーハンドパスを武器に結果を残してきた。しかし、2021年東京五輪以降は世界大会のメダルから遠ざかっており、7月の代表合宿から利得距離を大きく取れるオーバーハンドパスを導入。7月のダイヤモンドリーグ(DL)ロンドン大会、9月にオープン参加した全日本実業団対抗選手権と実戦を重ね、アジア大会に臨んでいた。
ただ、地元開催のアジア大会で結果にはつながらなかった。
今回のメンバーは4人中3人が30代。30歳の桐生も現在地を受け止めた。バトンパスの前に、個の力に目を向けた。
「このリレーも、もしかしたら最後になるのかなって思いでスタートラインに立った。『金を取りたい』ってみんなが言いながらも、でも多分、選手もスタッフも『本当に取れるのか』っていう気持ちがあったと思う。そういう空気感をなくすっていうのが次の世代でも大事。僕らベテラン勢も、リレーでどんだけバトンミスをしても、決勝に残ってメダルを取れるぐらい(の個人の走力)にならないといけないんだと思う。この1年、オーバー、アンダーとバトンパスにフォーカスされるのはいいですけど、結局、走力で何とかしないといけない」
前回2023年杭州大会では中国に次ぐ銀メダルだった。今大会は2018年ジャカルタ大会以来となる2大会ぶりのアジア王座奪還を目指していた。
金メダルは38秒17の中国、銀は台湾、銅は韓国だった。
(取材=寺田 辰朗 / 構成=THE ANSWER編集部)
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