スポーツの価値が生む学びと出会い 富士通が描く社会還元「逆に元気を」楕円球でつながる学びの輪
スポーツを入り口に、家族で学ぶ場をつくる――。株式会社富士通はスポーツと社会を結びつける活動に力を入れている。20日、川崎市内で「Kids Learning Program(キッズラーニングプログラム)」が行われた。小中学生とその家族ら約50人が参加。同社アメリカンフットボール(アメフト)部「フロンティアーズ」との交流による競技体験に加え、化粧品大手コーセーと連携した紫外線対策セミナーも実施され、会場は笑顔に包まれた。

富士通キッズラーニングプログラム
スポーツを入り口に、家族で学ぶ場をつくる――。株式会社富士通はスポーツと社会を結びつける活動に力を入れている。20日、川崎市内で「Kids Learning Program(キッズラーニングプログラム)」が行われた。小中学生とその家族ら約50人が参加。同社アメリカンフットボール(アメフト)部「フロンティアーズ」との交流による競技体験に加え、化粧品大手コーセーと連携した紫外線対策セミナーも実施され、会場は笑顔に包まれた。
涼しい曇り空に、子供たちの元気な声が響いた。富士通スタジアム川崎でのアメフト体験。楕円形のボールが、子供たちの足元から次々と空へ舞った。周囲ではアメフト部の選手たちが大きな声で盛り上げる。ボールがゴールポストへまっすぐ飛ばなくても構わない。成功も失敗も関係なく、子供たちの顔には自然と笑みが広がった。
そこにあったのは、単に競技を体験する時間ではない。アメフトとの出会い、家族との触れ合い、世代を超えたコミュニケーション。スポーツを入り口に、その好奇心を刺激する学びの場が広がっていた。
子供たちと交流した元日本代表TE福井雄哉は「アメフトって日本だとマイナーだと思うのですけど、それを広げていく。フラッグフットボール(アメフトをベースにタックルや激しい接触を禁止した安全なスポーツ)は28年の(ロス)オリンピックにも採用されましたし、こういう安全な部分からアメフトに入っていただいて、少しでも興味を持ってくれる子どもがいれば、嬉しいですね」と思いを語った。

選手にとっては、競技普及に止まらない思いもある。福井は「触れ合った子供たちから逆に元気をもらうことも多いんです。試合を見に来てくれたり、『応援してるよ』と声をかけてもらえたりすると、自分たちがやっている意味を感じます。人生をかけて取り組んでいるスポーツを『楽しかった』と言ってもらえるのは、本当に嬉しいですね」と笑顔を見せた。交流することが自身のエネルギーにもつながる。
同イベントは「スポーツを通じた学びと感動を提供し、成長の機会を創出する」をテーマに掲げる。約4年前にスタートし、社員アンケートで寄せられた「家族で参加できるイベントがほしい」といった声をきっかけに企画されている。スポーツを通じて社員や地域、ファンとのつながりを生み出し、社会にポジティブな価値を還元することを目指している。
富士通の企業スポーツ推進室・有明葵衣さんは「スポーツが得意な子も、そうでない子も、スポーツをきっかけにさまざまな体験を重ね、その価値を感じてもらいたいと思っています。お子様たちの成長につながる機会を今後も提供していきたいです」と話した。また、チアリーディング部によるアメフト応援体験も実施された。

体を動かす“実技”だけでなく、学びの場も設けられている。コーセーとのコラボによる「日焼け対策」セミナーでは、紫外線対策は肌トラブル予防だけでなく、疲労軽減にもつながることなどを紹介。日焼け止めを塗ることが運動時のパフォーマンス維持にも役立つことなど、子供たちは紫外線対策の重要性の理解を深めた。

コーセーのコーポレートコミュニケーション室サステナビリティ戦略室・山下牧子さんは「紫外線啓発はこれまでも行ってきましたが、どうしても座学中心になりがちでした。今回は実際に体を動かすスポーツ体験と組み合わせることで、より身近なものとして前向きに楽しみながら学んでもらえたのではないかと思います」と話した。
富士通は陸上部、アメフト部、女子バスケットボール部、女子チアリーディング部を擁する。国内外で戦える選手の育成やデュアルキャリア支援はもちろん、社会貢献活動にも力を入れてきた。スポーツが持つ価値を競技の枠を超えて社会へ還元する――。この日、子供たちが体験した学びや出会いも、その1つ。小さな体験の積み重ねが、次世代へとつながっていく。
(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)
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