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投手・大谷翔平の起用法で止まらぬ激論 識者が真っ向対立「彼は30代」「あの男は怪物」

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、本拠地で行われたアストロズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場した。今季4度目のマウンドは同時に、31歳のバースデー登板でもあった。この試合を前に、米国では再び大谷の起用法に関する議論が止まらない。それもこれまでの「投打どちらか」というものではなく、より新しい形に関してだ。

アストロズ戦に先発したドジャースの大谷翔平【写真:Getty Images】
アストロズ戦に先発したドジャースの大谷翔平【写真:Getty Images】

オープナーとDHの兼業を主張する司会に対し記者が猛反論

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、本拠地で行われたアストロズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場した。今季4度目のマウンドは同時に、31歳のバースデー登板でもあった。この試合を前に、米国では再び大谷の起用法に関する議論が止まらない。それもこれまでの「投打どちらか」というものではなく、より新しい形に関してだ。

 MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」の公式Xが議論の模様を公開している。司会のブライアン・ケニー氏は「ショウヘイ・オオタニはオープナーでいるべき」と主張した。この日の試合でも2回を投げ1安打、3奪三振で無失点。この形を続けるのが最善だと見ている。

 オープナーとDHの兼務だと、世間には「オオタニの十分な働きを引き出せていない」と見られると予想しているケニー氏は「違います。彼はリーグで最高の打者であり、シーズン終了までには60イニングほど投げられるという計算になる。過去7年間の平均と変わりませんよ、彼の平均は年間69イニングなんです!」と力説する。

 大谷が31歳を迎えたことも考慮し「彼は30代です。であれば、彼の投球への欲求を解消し、1イニング、あるいは2イニング無失点で投げてもらう。そうすれば159試合をDHとしてプレーすることが可能です」とした。投手・大谷を続けて起用することができ、打者としてはフル出場に近い成績が手に入るというのだ。

 これに反論したのが米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・ポスト」の名物記者ジョン・ヘイマン氏だ。「君はとても賢く、論理的な男だが、私は彼が本物の試合で投げているところが見たい」として、大谷がエンゼルス時代にア・リーグMVPに輝いた際には、2021年が130回、2023年が132回を投げていたという数字を持ち出した。

 これにケニー氏が「そして彼は怪我をした。MVPを獲得したシーズン(2023年)も、9月は腰の怪我でプレーできませんでした」と返すと、ヘイマン氏は「あの男は怪物なんだ。1か月前、私は試合を見に行っていたが、素晴らしいものだった。彼がユニコーンであることで数千万ドルものお金を生み出している」として、より完全な形での二刀流を目指していくべきだとした。

 2人の意見は、そもそもオープナー・大谷に始まってリリーフを次々に起用する試合のあり方でも食い違っている。ヘイマン氏は「私は、そもそも5日ごとにブルペンゲームになることがチームにとってすばらしいことではないと思う」と反対派。ケニー氏は昨季終盤のドジャースの戦いが頭にあるのか「そうやってワールドシリーズを勝ち上がったんですよ?」と、チームのためにも有用だとした。

(THE ANSWER編集部)



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