バスケ女子日本が“格下”に大苦戦のワケ 新任HCから厳しい言葉、守れなかったプランとは「細かなことだけど…」
女子バスケットボールの国際親善試合「三井不動産カップ東京大会」が3日、有明アリーナで開幕し、世界ランキング9位の日本は同55位のデンマークと65-65で引き分けた。コーリー・ゲインズ新ヘッドコーチ(HC、60)のもと13日開幕のアジア杯に臨む新生日本代表だが、2大会ぶりの覇権奪回に不安を残した。

世界55位デンマークに65-65「日本らしいバスケを見せられなかった」
女子バスケットボールの国際親善試合「三井不動産カップ東京大会」が3日、有明アリーナで開幕し、世界ランキング9位の日本は同55位のデンマークと65-65で引き分けた。コーリー・ゲインズ新ヘッドコーチ(HC、60)のもと13日開幕のアジア杯に臨む新生日本代表だが、2大会ぶりの覇権奪回に不安を残した。
スタンドからは声援とともにため息も漏れた。19歳の司令塔、田中こころの台頭や渡嘉敷来夢(34)の3年ぶりの復帰などで期待が高まる新生日本代表。先月の愛知大会に続く首都圏での「お披露目」だったが、結果は厳しいものだった。
序盤からデンマークの3点シュートが連続で決まる一方で、日本はミスを連発。第1クオーター(Q)5分過ぎには4-17と13点のリードを奪われた。第2Qはオコエ桃仁花(26)、藪未奈海(20)らの得点で巻き返すも、前半32-35とリードされたまま折り返した。
第3Q序盤、渡嘉敷、星杏璃(25)らの連続得点で一気に逆転して突き放し、開始5分で47-38と逆に11点の差をつけて地力の差を示した。ところが、この差を守れない。じわじわと詰められ、第4Q開始直後には54-52と2点差。残り1分34秒で65-65で並ばれた。ここからは両チームとも無得点。不完全燃焼のまま、試合が終了した。
世界ランクの差だけではなく、相手は五輪はもちろんワールドカップの出場経験もない「格下」。愛知大会では世界39位の台湾相手に大勝しただけに、この日のファンも大差での勝利を願っていたはず。ところが、相手の高さと積極的なプレーに引き分けるのがやっと。ゲインズHCは「日本らしいバスケを見せられなかった」と残念そうに言った。
3点シュートが入らなかった。前半、デンマークの成功率が17本中7本で41.2パーセントだったのに対し、日本は21本中わずか5本で23.8パーセント。後半持ち直したとはいえ、試合を通して35.7パーセントの相手に対して日本は26.5パーセントと低調だった。シュートを外してはリバウンドを奪われ、ペースがつかめなかった。