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アスリートの迷惑撮影、性的投稿は「断じて容認できない」 日本陸連が声明「極めて深刻な問題」

日本陸上連盟アスリート委員会は1日、「迷惑撮影の根絶に向けて」と題する声明を発表した。アスリートを対象とした迷惑撮影行為や性的目的のSNS投稿、WEB掲載を「断じて容認することはできません」と非難。迷惑撮影の根絶を目指し、ファンや関係者に協力を求めた。

日本陸上連盟が声明を発表(画像はイメージ)
日本陸上連盟が声明を発表(画像はイメージ)

日本陸連アスリート委員会が声明

 日本陸上連盟アスリート委員会は1日、「迷惑撮影の根絶に向けて」と題する声明を発表した。アスリートを対象とした迷惑撮影行為や性的目的のSNS投稿、WEB掲載を「断じて容認することはできません」と非難。迷惑撮影の根絶を目指し、ファンや関係者に協力を求めた。

 声明では「競技会等におけるアスリートを対象とした迷惑撮影は、極めて深刻な問題であると認識しており、これまで繰り返し啓発活動や対策に取り組んでまいりました」と指摘。「しかしながら現在もなお、アスリートを対象とした迷惑撮影行為、さらにはアスリートの写真・動画が性的目的のSNS投稿やWEB掲載に利用される事例は頻発しています」と懸念を示した。

 続けて「これらの行為は、アスリートのプライバシーを著しく侵害し、安全で公正な競技環境を損なうだけでなく、スポーツの価値の根幹をなす『スポーツ・インテグリティ』を脅かすものです。断じて容認することはできません」と非難した。

「また、このような状況を受け、一部の競技会では、アスリートの安心・安全確保と円滑な競技会運営を両立するために、やむを得ず観客による写真・動画の撮影を全面的に禁止する措置が取られています」と現状を説明。「しかし、写真や動画の撮影は、スポーツ観戦の楽しみを構成する大切な要素の一つです。国内の陸上競技大会において健全な撮影文化が失われつつある現状に、私たちアスリート委員会は危機感を抱いています」と危惧した。

 さらに「上記のような背景を踏まえ、これから第109回日本選手権、そして東京2025世界陸上を控えた今、アスリート委員会としても迷惑撮影の根絶を目指し、陸上ファンの皆さま、競技を支えてくださっている関係者の皆さまをはじめ、陸上競技に関わるすべての皆さまに、改めて対策へのご理解とご協力をお願い申し上げます」と続けた。

 加えて、「アスリートの皆さんへ」と題し、「私たちアスリート自身も迷惑撮影根絶のために、意識を高めていく必要があることを提言いたします」と指摘。「今日、SNSの普及によりアスリート一人ひとりが発信者としてのプラットフォームを持つ時代となりました。そうした中で、アスリート自身が性的な目的に利用されかねない発信を行なっている事例が確認されています」と注意喚起した。

「私たちアスリート自身も、より良い競技環境づくりを担っている一員であり、自らの行動に責任を持つことが求められます。一人ひとりの意識と行動が健全な競技環境を守ることにつながる自覚を持ち、発信の前に、その行動が与える影響について考えてみてください」と呼びかけ、「安全で、安心して競技に取り組むことができる陸上競技の場を、共に築いていきましょう」と結んだ。

(THE ANSWER編集部)



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