敵地ロイヤルズ戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は28日（日本時間29日）、敵地ロイヤルズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。投手復帰3度目で初の複数イニングを投げ、2回を27球、1安打1四球無失点だった。初回にはメジャーキャリアで最速となる101.7マイル（約163.6キロ）を計測し、MLB公式サイトも驚きをもって伝えた。

　22日（同23日）以来、中5日のマウンドに上がった大谷。初回は1死後、安打と四球で1死一、二塁のピンチを背負った。ここで大谷は出力を上げる。続く打者に99.2マイル（約159.6キロ）、100.2マイル（約161.2キロ）の直球で追い込むと、3球目は内角への101.7マイルで詰まらせ併殺打に。この回を無失点とした。

　復帰後初の複数イニングとなる2回は13球で三者凡退。打者7人を相手に27球、2回1安打無失点でマウンドを降りた。

　MLB公式サイトも大谷の投球を速報。「オオタニが3度目の先発登板で最速101.7マイルを記録。彼のMLBキャリア史上最速だ」との見出しで記事を掲載した。

　冒頭で「ショウヘイ・オオタニは彼自身も含めて、誰も成し遂げたことがない偉業を再び成し遂げている」と大谷の特異性について、驚きをもったフレーズから記事を展開した。続けて投球内容を伝えるとともに「この二刀流のスーパースターは、ストレートの平均球速が98.8マイル（約159キロ）で、スライダーでは2つの空振りを奪った」と紹介した。