本拠地ナショナルズ戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は22日（日本時間23日）、本拠地ナショナルズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。投手としては初回18球を投げて無安打無失点2奪三振と力投。打者としては4打数2安打5打点と活躍し、チームも13-7と勝利した。リーグ単独トップとなる今季26号2ランを放つと敵地の放送局では、ナショナルズOBが忘れられがちな事実を指摘していた。

　8回1死一塁の第5打席、大谷は右腕ラトレッジの速球を強振した。左中間への大飛球は左翼手がジャンプして腕を伸ばすもフェンスに当たって跳ね返るようにグラウンドに落下。大谷は二塁で止まり、一塁走者が生還した。直後に審判がリプレー検証。ファンのグラブに当たっており、判定が覆って本塁打となった。

　米メリーランド州地元局「MASN」の中継では、実況のダン・コルコ氏が「左中間にかっ飛ばした！　アレックス・コールがフェンスへ！　インプレーだ。ラッシングが生還。ショウヘイ・オオタニのここ2打席は3点三塁打に適時二塁打となりました」と伝えると、ナショナルズOBで解説のケビン・フランドセン氏が「ファンのグラブに当たった気がしますね」と指摘した。

　中継では、二塁上でナショナルズの選手と談笑する大谷の様子が映されコルコ氏が「ローがショウヘイと笑い合っています。我々と同じような話をしているのかもしれませんね」と反応した。結局、本塁打になると、コルコ氏は「彼とマンシーだけで13点のうち12打点を記録しています」とスタッツに注目。フランドセン氏は「それに加えて先発登板もしていますからね」と、投手としても無失点登板したこと事実を強調すると、コルコ氏も「その通りです」と脱帽していた。