日本戦でも衝撃 女子で226cm、中国バスケ逸材に母国メディア「日本は2、3人で囲んでも何もできず」
7月13日に中国で開幕する「FIBA女子アジアカップ2025」に向けて、身長226センチを誇るチャン・ツーユウが、今月の強化試合で中国A代表デビューを果たした。年代別の国際大会で活躍しながらも、A代表で通用するかは国内で疑問の声もあった。そんな中で存在感を発揮し、母国メディアは「天武の才がある」と称する指揮官の言葉を紹介。さらに「彼女の実力に疑問を持っていた人々の評価を覆した」と伝えている。

強化試合で中国A代表デビュー
7月13日に中国で開幕する「FIBA女子アジアカップ2025」に向けて、身長226センチを誇るチャン・ツーユウが、今月の強化試合で中国A代表デビューを果たした。年代別の国際大会で活躍しながらも、A代表で通用するかは国内で疑問の声もあった。そんな中で存在感を発揮し、母国メディアは「天武の才がある」と称する指揮官の言葉を紹介。さらに「彼女の実力に疑問を持っていた人々の評価を覆した」と伝えている。
チャンは13日に行われたボスニア・ヘルツェゴビナとの強化試合では12分間の出場で18得点、7リバウンドの活躍を見せ、101-55の大勝に貢献。18日の日本との強化試合にも14分間出場し、18得点、10リバウンドをマーク。チームも101-92で勝利した。
中国メディア「新浪体育」は「『代表チームでは役に立たない』の評価を覆す」との見出しで記事を掲載。本文では「チャン・ツーユウは代表チームの試合に適応したばかりか、徐々に代表チームを引っ張る力を発揮してきている。攻守どちらでも圧倒的な力を見せて、当初彼女の実力に疑問を持っていた人々の評価を覆した。『チャン・ツーユウは代表チームには入れない』と言う者はもういないだろう」と記した。
中国国内では昨年6月に中国で開催された「FIBA U18女子アジアカップ2024」での活躍が記憶に新しい一方で、チャンの実力に対する疑問の声は少なくなかったという。「新浪体育」は「小回りの利く選手が求められる時代の中で、チャン・ツーユウのような高身長で大型のセンターは、完全に時代に置き去りにされ、機敏なリズムにはまったくついていけないと言われたのである」と、その理由について触れている。
だが、強化試合を重ねるにつれて評価は一変。「チャン・ツーユウが制限区域に立った瞬間、中国チームは彼女にボールを渡すだけで、あとはバッグから物を取り出すように簡単に得点できる、と言ってもいいだろう。ボスニア・ヘルツェゴビナも日本も、2、3人で彼女を囲んでも、彼女には何もできなかった」と、その破壊力を称賛した。
中国メディア「北京青年報」は「チャン・ツーユウ、速度&程度への適応は予想を超え、守備に戻る速度が遅いという課題も明らかにならず」との見出しで記事を掲載。「全体的に見て彼女の適応状況、発展状況は素晴らしく、あるいは今後中国女子バスケットボールの『核兵器』となる可能性もある」と評価した。
また、宮魯鳴監督の「チャン・ツーユウには天賦の才がある。しかし急ぎすぎてはいけない。徐々に進める。成長するための時間をたくさん与えたい。2027年、2028年頃にコートでもっと大きな役割を果たしてくれることを期待している」といったコメントも紹介している。
(THE ANSWER編集部)