スター軍団・ジークスターがPO初戦に快勝 ファンに示した渾身ポーズ「一緒に戦っている」決勝まであと1つ【ハンドボール】
ハンドボール・リーグHのジークスター東京は13日、東京・代々木第一体育館でトヨタ自動車東日本レガロッソ宮城とのプレーオフ(PO)初戦に39-30で快勝し、準決勝進出。目標のPO決勝進出へ、コマを一つ進めた。チーム2位タイの得点を決めた副キャプテンの部井久アダム勇樹は試合後「プレーしていて楽しい試合だった」と喜びを語った。

ハンドボール「リーグH」プレーオフ
ハンドボール・リーグHのジークスター東京は13日、東京・代々木第一体育館でトヨタ自動車東日本レガロッソ宮城とのプレーオフ(PO)初戦に39-30で快勝し、準決勝進出。目標のPO決勝進出へ、コマを一つ進めた。チーム2位タイの得点を決めた副キャプテンの部井久アダム勇樹は試合後「プレーしていて楽しい試合だった」と喜びを語った。
スター軍団がまさに“圧倒”した。1点入るたびにベンチも総立ちと、気合の入ったPO初戦。「最後までポジティブでい続けようと思っていた」と、負けたら終わりの一戦をものにした。
前半は序盤からハイテンポな試合展開。ジークスターは速攻で得点を重ね、相手も素早いパス回しで隙を作り攻撃。取って取られての展開が続いた。
しかし徐々にジークスターのディフェンスが安定する中、GK岩下祐太がこの試合も冴えた。自身初のPO出場に「緊張して硬くなっていた」と序盤はいつも通りの力が出せなかったとした上で、「途中から冷静に考えることができた。スイッチを切り替えられた」とシュート阻止率リーグ1位の意地を見せた。オフェンスでも詰めかけた1720人の観客を盛り上げるスカイプレーを成功させ、19-15の4点リードで前半を折り返した。
後半はオフェンスでさらに圧倒した。部井久が身長195センチから放つ、最速で時速130キロを誇るシュートをネットに突き刺し、ベンチとファンに向かって渾身のガッツポーズ。「ファンの方と喜びを分かち合って盛り上がりたかった。一緒に戦っているというのを示せた」。コートの空気も熱を帯びた。
その後もジークスターは、スピード感ある攻めと、スマートなステップで相手ディフェンスをかわし次々と得点。後半23分には最大の10点差をつけた。部井久はディフェンスでも高身長を生かして真ん中を守り抜き、後半も20-15。「ゲームの質が落ちなかった」と止まらぬ勢いそのままに重要な一戦を勝ち抜き、準決勝へ進んだ。
次戦は14日、レギュラーシーズン最終戦で引き分けた豊田合成ブルーファルコン名古屋と対戦。戦績はジークスター東京が1勝1分と優勢ではあるものの、前回は大苦戦した因縁の相手だ。部井久は「全部を決勝戦だと思って戦いたい。目の前のことだけを考えて全力でぶつかっていくだけ」と意気込んだ。負けられない一戦に臨む。
(THE ANSWER編集部・横田 美咲 / Misa Yokota)