中谷潤人VS西田凌佑の会場での一コマ

　ボクシングのWBC＆IBF世界バンタム級（53.5キロ以下）王座統一戦12回戦が8日、東京・有明コロシアムで行われ、WBC同級王者・中谷潤人（M.T）がIBF同級王者・西田凌佑（六島）に6回終了TKO勝利した。日本人同士の注目の一戦は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）も観戦。大物ボクサーと挨拶した様子がSNS上で公開されると海外ファンから「このオーラ」「好青年」といった声が上がっている。

　お互いが敬意を示した。WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦で同級2位の坪井智也（帝拳）が判定勝ちを収め、地域タイトルのベルトを獲得した直後、リングサイドで観戦していた井上のもとに歩み寄る男がいた。WBO世界ウェルター級王者のブライアン・ノーマンJr.（米国）だ。礼儀正しく右手を差し出して握手すると、2ショット写真撮影でポーズをとった。

　米興行大手・トップランク社の公式Xが「東京で大物が交流」とつづって動画を公開すると、海外ファンからは「このオーラ」「これを見るのが大好き」といった声が上がった。ノーマンJr.も引用リポスト。握りこぶしの絵文字を添えた。この投稿には「好青年です」「ノーマンも佐々木も頑張れ」「日本で見れるチャンスなんてそうないよ」「試合とはいえ現役ウェルター級王者が日本にか　マジで考えられん」と驚く日本人ファンからのコメントも多く寄せられている。

　27勝（21KO）2無効試合という戦績を誇る24歳のノーマンJr.は19日に東京・大田区総合体育館で同級2位・佐々木尽（八王子中屋）の挑戦を受ける。