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日本王者・松本流星が“世界前哨戦”で4回KO勝ち 強者揃うミニマム級頂点へ「自分しかいない」

ボクシングの106ポンド(約48.1キロ)契約10回戦が7日、東京・後楽園ホールで行われ、日本ミニマム級王者・松本流星(帝拳)が東洋太平洋同級9位ジョン・ケビン・ヒメネス(フィリピン)に4回1分44秒KO勝ちした。「世界前哨戦」と位置づけられた試合で、しっかりとアピールに成功した。戦績は27歳の松本が6勝(4KO)、20歳のヒメネスが9勝(4KO)3敗。

「世界前哨戦」と位置づけられた試合で勝利した松本流星(中央)【写真:澤田直人】
「世界前哨戦」と位置づけられた試合で勝利した松本流星(中央)【写真:澤田直人】

106ポンド契約10回戦

 ボクシングの106ポンド(約48.1キロ)契約10回戦が7日、東京・後楽園ホールで行われ、日本ミニマム級王者・松本流星(帝拳)が東洋太平洋同級9位ジョン・ケビン・ヒメネス(フィリピン)に4回1分44秒KO勝ちした。「世界前哨戦」と位置づけられた試合で、しっかりとアピールに成功した。戦績は27歳の松本が6勝(4KO)、20歳のヒメネスが9勝(4KO)3敗。

 強さで圧倒した。サウスポーの松本は、初回から強烈な左フックを顔面にヒットさせた。ワンツーで組み立て、左ボディーでダメージを蓄積。3回は嫌がる相手に連打した。4回には左ボディーでダウンを奪取。起き上がったヒメネスにすかさず左ボディーストレートを浴びせ、試合を終わらせた。

「世界前哨戦」と位置づけられた試合での完勝にも「日本タイトルを持ったまま負けたらどうなるか、プレッシャーがあった」と思いを吐露。世界挑戦に向けては「松本なら獲れると思わせられるように。(自分では)獲れると思っている。今のまましっかり頑張るので応援よろしくお願いします」とリング上で呼びかけた。

 ジムの先輩で“神の左”を持つと称された元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏が憧れ。「慎介さんのように左の真っすぐで仕留められるようになりたい」と強調した。

 ミニマム級の王座は、オスカー・コラーゾ(米国)がWBOとWBAスーパー王座に君臨。WBCはメルビン・ジェルサエム(フィリピン)、IBFはペドロ・タドゥラン(フィリピン)が就いている。強者が名を連ねるが、松本は「日本人に期待されるとしたら、自分しかいない。もうやるしかない」と決意を示した。

 松本は2023年2月にプロデビュー。24年9月の4戦目で日本王座を獲得し、2月には初防衛に成功した。WBA2位、WBC6位、WBO9位、IBF14位と主要4団体で世界ランク入りしている。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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