ヌートバー、君が代で実践した母の教え「恥をかかせるわけには…」 ベッツに明かした侍Jの重圧
米大リーグのカージナルスでプレーするラーズ・ヌートバー外野手は、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の一員としてプレーし、世界一に輝いた。当時、初の日系アメリカ人選手の侍ジャパン入りで話題となったが、その裏では母・久美子さんにきつく言いつけられていたことがあったという。

日系アメリカ人として初の代表入り、母に教えられた「ルール」の違い
米大リーグのカージナルスでプレーするラーズ・ヌートバー外野手は、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の一員としてプレーし、世界一に輝いた。当時、初の日系アメリカ人選手の侍ジャパン入りで話題となったが、その裏では母・久美子さんにきつく言いつけられていたことがあったという。
ヌートバーは米スポーツメディア「ブリーチャー・レポート」のポッドキャスト番組「オン・ベース・ウィズ・ムーキー・ベッツ」に出演し、司会のベッツに対して答えている。
ヌートバーによれば、初の日系アメリカ人の侍ジャパン入りにあたり、母・久美子さんに「よく聞いて。確実にあなたがしていいこととと、ダメなことがある」と言いつけられたのだという。日本に向かう飛行機では「負けたらそれは負け。でも家族に恥をかかせるわけにはいかない」と自分に言い聞かせ、重圧を感じていた。
ベッツはここに興味を持った様子で「どんなことが無礼になるの? ヘルメットを叩きつけるとか?」と質問。ヌートバーは「そうしたこともあるし、例えば国歌斉唱の時でも、お母さんは『絶対に規律正しくしなさい。そこではルールが違うんだから』と言ってきた」と「君が代」が流れる際の振る舞いについて指導されたと振り返った。
さらに「チームみんなに敬意を払うべきよ。彼らはあなたより大切なんだから。あなたはゲスト」とも言いつけられ、日本代表に合流しても当初は緊張しっぱなしだった。それを解きほぐしてくれたのが大谷翔平投手や山本由伸投手(ドジャース)だった。
大谷が「家族はどう?」と聞いてきたり、山本と食事に行ったりしてチームに慣れていった。日本独特のルールについても「練習前後にフィールドでお辞儀をするってお母さんから聞いたんだけど、本当にするの?」と聞くと「それは古いよ。もうしない。もっとリラックスしたものだよ」と答えが返ってきた。
ヌートバーは6日(日本時間7日)、本拠地セントルイスでのドジャース戦に出場。試合前には大谷とグラウンドで笑顔の再会を果たした。
(THE ANSWER編集部)