亀田和毅が直前に示した驚異の「40」 マラソン選手に匹敵、6年ぶり世界戦に父不敵「化け物」
ボクシングのIBF世界フェザー級(57.1キロ以下)タイトルマッチ12回戦が24日に、インテックス大阪で行われる。23日は大阪市内で前日計量が実施され、挑戦者の同級1位・亀田和毅(TMK)、同級王者アンジェロ・レオ(米国)がともに57.0キロで一発パスした。約6年ぶりの世界戦で3階級制覇を目指す亀田と、初防衛で返り討ちを狙うレオの一戦が成立。興行は長兄・興毅氏が手掛ける「3150×LUSHBOMU vol.6」で開催。試合はABEMAで無料生配信。戦績は33歳の亀田が42勝(23KO)4敗、31歳のレオが25勝(12KO)1敗。

父・史郎氏「化け物ってことやな」
ボクシングのIBF世界フェザー級(57.1キロ以下)タイトルマッチ12回戦が24日に、インテックス大阪で行われる。23日は大阪市内で前日計量が実施され、挑戦者の同級1位・亀田和毅(TMK)、同級王者アンジェロ・レオ(米国)がともに57.0キロで一発パスした。約6年ぶりの世界戦で3階級制覇を目指す亀田と、初防衛で返り討ちを狙うレオの一戦が成立。興行は長兄・興毅氏が手掛ける「3150×LUSHBOMU vol.6」で開催。試合はABEMAで無料生配信。戦績は33歳の亀田が42勝(23KO)4敗、31歳のレオが25勝(12KO)1敗。
亀田は仕上がった肉体を披露し、体重計に乗った。計量クリアのアナウンスを聞くとポーズを決めた。体重計を挟み約10秒フェイスオフ。相手を品定めするかのように余裕の笑みを浮かべた。その後、両者はがっちりと握手を交わした。
会見では、亀田の検診結果に注目が集まった。選手は計量前に医師の下で、体温、脈拍、血圧を測定する。翌日の試合に問題がないかをチェックされ、万全を期して試合に臨む。報道陣にも数値は共有され、レオの脈拍「78」に対し、亀田は「40」だった。日本医師会のホームページによると、一般的な値は60~80/分。40/分は五輪に出場するマラソン選手と同等の数値で「スポーツ心臓」と呼ばれることもあるという。
亀田は報道陣から自身の脈拍について「マラソン選手並み『スポーツ心臓』だが、トレーニングの成果なのか」と問われると「いつもこんなもんなんですよ」とあっけらかんとした様子。父・史郎氏は「化け物ってことやな。検診結果が物語っている。明日リングに上がって和毅が練習していたことをやったら、おのずとチャンピオンベルトを巻く」と自信を覗かせた。
亀田は昨年8月、同級指名挑戦者決定戦で、レラト・ドラミニ(南アフリカ)と再戦し、2-1の判定勝ち。王者・レオへの挑戦権を獲得した。2019年7月にWBC世界スーパーバンタム級王座統一戦で、レイ・バルガス(メキシコ)に0-3で判定負けを喫して以来、6年ぶりの世界戦となる。会見では「全ての力を出し切って必ず勝ちます」と誓った。
一方のレオは昨年8月、当時王者だったルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に10回にTKO勝ち。元WBOスーパーバンタム級王者で、2階級制覇に成功した。亀田との対戦は初の防衛戦となる。「自分の戦いをするだけ。キーポイントは集中力になる。火花が散るような激しい打ち合いをしたい」と力を込めた。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)