大谷敬遠→怒りのベッツにド軍同僚たちが敬意 監督「ムキになっている姿が好き」ロハス「歩かせたら次は…」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、本拠地アスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場。初回に13号先頭打者アーチを放った。試合は9-3でドジャースが勝利。チャンスで迎えた8回の第5打席では申告敬遠となり、直後の2番ムーキー・ベッツ内野手が意地の2点タイムリー二塁打。スター選手の感情爆発の瞬間は、監督、チームメートの心を揺さぶっていた。

本拠地アスレチックス戦
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、本拠地アスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場。初回に13号先頭打者アーチを放った。試合は9-3でドジャースが勝利。チャンスで迎えた8回の第5打席では申告敬遠となり、直後の2番ムーキー・ベッツ内野手が意地の2点タイムリー二塁打。スター選手の感情爆発の瞬間は、監督、チームメートの心を揺さぶっていた。
吠えた。ドジャースが4-3と1点リードで迎えた8回、1死二塁の場面でアスレチックスのベンチは大谷を申告敬遠。塁を埋めてベッツとの勝負を選択した。ベッツはカウント2-1からの4球目を強振。打球は右中間を深々と破り、二走のキケ・ヘルナンデスだけでなく、大谷も一気に生還する2点タイムリーとなった。二塁に到達したベッツは拳を握りながら雄叫びをあげ、感情をむき出しにした。
ベッツのタイムリーを皮切りにこの回だけで5点を奪って勝負を決めたドジャース。試合後、デーブ・ロバーツ監督は会見で「彼が自分自身にどれだけ期待しているか、また、この球団における自分の役割を理解していることを物語っている。彼は成果を期待している。二塁打を打った時に感情がにじみ出るのが見えた。彼がムキになっている姿は好きだ。それを見られてよかった」と雄たけびを上げたベッツを称えた。
指揮官はベッツのリアクションを見ていなかったというが「後から彼がどれだけ感情的だったかを聞いた。彼自身にフラストレーションがかなり鬱積していたと思う。マックス(マンシー)のホームランでもそうだが、そのフラストレーションが喜びと一緒に出てきたところが見られた」と喜んだ。
米カリフォルニア州地元局「スポーツネット・ロサンゼルス」のインタビューに応じたミゲル・ロハス内野手も、大谷の敬遠でベッツに火がついたかと聞かれ「間違いないね。100%だよ」と即答。「ムーキーはこの打順で、今までに何度もこういったことをやってきた。あんな風に挑発する必要はないんだけどね。でも打順を考えたら選択の余地はない。ムーキーを歩かせたら次はフレディ(フリーマン)だ。何が起こるか分かるだろ」と、相手にとっては脅威の打順であるとしている。
ロバーツ監督は「ムーキーが言っていたように、彼はムキになっている。正直に言って、彼は正しい野球の判断をしている。それ(敬遠)が選手を解き放つ時がある。ムキになった時に、力がいつもよりも少し解放されるときがある。彼はそういう場面でたいてい結果を残しているように思う」とコメント。大谷敬遠のあと、実に.750という高打率を残しているスターを改めて称えていた。
(THE ANSWER編集部)