ロバーツ監督、会見で取り出した「1枚の紙」に透ける緊急事態 朗希離脱で16人…復帰は「未定」
米大リーグのドジャースは13日(日本時間14日)、佐々木朗希投手が負傷者リスト(IL)入りしたことを発表した。右肩の「インピンジメント症候群」と診断されている。実に16人がIL入りしている緊急事態。本拠地アスレチックス戦の試合前会見では、デーブ・ロバーツ監督が離脱者の多さを物語る1枚の紙を取り出していた。

佐々木朗希は右肩の「インピンジメント症候群」で負傷者リスト入り
米大リーグのドジャースは13日(日本時間14日)、佐々木朗希投手が負傷者リスト(IL)入りしたことを発表した。右肩の「インピンジメント症候群」と診断されている。実に16人がIL入りしている緊急事態。本拠地アスレチックス戦の試合前会見では、デーブ・ロバーツ監督が離脱者の多さを物語る1枚の紙を取り出していた。
指揮官の苦悩が見て取れた。試合開始の約3時間前に行われた会見。2つ目の質問で早速負傷者の状況を問われたロバーツ監督は「書いてきたんだ。怪我人のリストは長いからね」と言って、1枚の紙を取り出した。
「ブレイク(スネル)は試合前に医師の診察を受ける。問題なければ、水曜日に投球プログラムを再開する」などと紙を見ながら説明。確認用のメモが必要なことが、離脱者の多さを物語った。
指揮官は、佐々木が前回9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦後に腕の痛みを訴えたことを報告。会見の段階では「今の時点では言えない」と離脱を明言しなかったが、その約2時間後には右肩のインピンジメント症候群のためにIL入りしたことを球団が発表した。これで40人枠でILに入っている投手は14人に。野手2人と合わせて、実に16人が離脱中という緊急事態だ。
この日、7人の少年少女がドジャースと“1日契約”を結ぶという慈善団体「メイク・ア・ウィッシュ」の企画が実施され、一人ひとりと笑顔で契約書を交わしたロバーツ監督は「今日は7人の新しい選手と1日契約を結べる特別な日だ。特に今は、投手も野手も怪我人が出ている状況だからね」とジョークを飛ばすほど。まだ5月、チームは地区首位を走っているものの、苦しい状況が続く。
一方で明るい兆しもある。ロバーツ監督は、開幕前から60日間のILに入っていたクレイトン・カーショー投手が17日(同18日)の本拠地エンゼルス戦で先発することを明かした。ドジャース一筋18年目、サイ・ヤング賞に3度輝いた通算212勝左腕。「彼への期待値は高い。背番号22がローテーションに戻ってくることは、我々の球団にとってとても大きい」と37歳のベテランの復帰を喜んでいた。
試合後の会見で、ロバーツ監督は佐々木の復帰時期が未定であることや、違和感はここ数週間あったことなど事細かに説明。「この問題を落ち着かせ、彼を元の状態に戻して、100パーセントのコンディションで再びマウンドに立ってもらうことにした」と語っている。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)