ド軍ベッツに直接聞いた「日本語入り手袋」装着の理由 「この日まで待っていた」優しい父の顔
米大リーグ・ドジャースは11日(日本時間12日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に8-1で勝利した。「2番・遊撃」で出場したムーキー・ベッツ内野手は6号ソロを含む5打数3安打1打点3得点の活躍。この試合、打席で着用していたバッティンググラブにはカタカナが手書きされていた。試合後のロッカールームで本人を直撃すると、「ヨシが教えてくれたんだ」と由来と経緯を明かしてくれた。

ダイヤモンドバックス戦
米大リーグ・ドジャースは11日(日本時間12日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に8-1で勝利した。「2番・遊撃」で出場したムーキー・ベッツ内野手は6号ソロを含む5打数3安打1打点3得点の活躍。この試合、打席で着用していたバッティンググラブにはカタカナが手書きされていた。試合後のロッカールームで本人を直撃すると、「ヨシが教えてくれたんだ」と由来と経緯を明かしてくれた。
現地は母の日。ピンクのバットで打席に入ったベッツの革手袋も、ピンクの花がデザインされたお洒落なものだった。よく見ると、右手の甲に「キンリ」、左手の甲には「カシ」と記されている。ともにカタカナだ。
試合後のロッカールームで囲み取材の輪が解けた後、ベッツに革手袋について個別に聞いてみた。その瞬間、グラウンド上の勝負師の顔から、優しい父親らしい表情に一変。嬉しそうな笑顔を浮かべ「これは僕の子どもたちの名前、キンリー(Kynlee)とカシュ(Kaj)なんだ」と説明してくれた。長女のキンリーちゃんは7歳、長男のカシュくんは先月2歳になったところだ。
なぜ日本語なのか。「日本で着用する予定だったんだ。でも病気で出られなかったから着ける機会がなかった」。3月18、19日に東京ドームで行われたカブスとの開幕シリーズのために準備していたが、ベッツは体調不良で開幕前に帰国を余儀なくされた。「だから、この日まで待っていたんだよ」。お披露目の日に母の日を選んだ。
カタカナの書き方は「ヨシが教えてくれたんだ」。山本由伸投手の助けを借りて、日本語で家族への愛を記した。この日は9回に6号ソロを放つなどチームの勝利に貢献。野球を始めるきっかけを与えてくれた母親にも「愛しているよ」と感謝の思いを伝えていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)