ドジャース―Dバックス戦

　米大リーグのドジャース・大谷翔平投手は9日（日本時間10日）、敵地ダイヤモンドバックス戦の9回に2戦連発、メジャートップに並ぶ決勝12号3ランを放ち、3点差をひっくり返す逆転劇を演出した。この日は6打数3安打4打点、打率を.304に上げ、14-11の勝利に貢献した。試合後の会見で、デーブ・ロバーツ監督は大谷を大絶賛した。

　敵地を騒然とさせる一発が9回に飛び出した。8-11で迎えた9回、相手守護神ギンケルを攻め立て、同点に追いついた。さらに1死一、二塁で代わったばかりの右腕トンプソンから大谷が豪快にライト方向にかっ飛ばした。打った瞬間に確信した大谷は両手を広げて万歳。打球速度113マイル（約181.8キロ）、飛距離426フィート（約129.8メートル）の12号3ランで試合をひっくり返し、本塁打数はメジャートップに並んだ。

　試合は佐々木朗希投手が3回までに大量援護を受けていたが、8-3とリードしていたが、5回途中で5安打5失点で降板。2勝目はお預けに。継投した2番手バンダが同点満塁弾を浴び、さらに救援も打たれて8-11で9回を迎えていた。試合後、取材対応したロバーツ監督は「ショウがあんな風に感情を見せるところが見られて良かったよ」と感激した様子で語った。

「地区のライバルと対戦して、彼らはシリーズで勢いをつけ始めていて、私たちは巻き返しを図り、（大谷の）大きなホームランでリーグを勝ち取った」と今シリーズ1勝1敗のタイとした試合を総括し、「彼（オオタニ）はチームメートたちが奮闘しているのを見ていたし、彼らは試合を続けようとしてくれていた。だから、あれはあの瞬間のクライマックスで、彼があのような感情を見せてくれたのは良かった」とご満悦だ。

　さらに「彼（オオタニ）とバリー・ボンズが、私が見てきた中で最高の2人だ。バリーとは一緒にプレーしたが、ショウヘイは勝負強い。あんなに勝負強いのは見たことがない」とメジャー歴代最多762発を放っている往年のレジェンドの名前も出しながら大絶賛した。