佐々木朗希がド軍で160kmを投げない理由 150km台前半、球速低下明らか「最初の数試合で…」投手コーチ明かす
米大リーグのドジャース・佐々木朗希投手が9日(日本時間10日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に先発する。佐々木といえば、日本時代に最速165キロの速球で打者を圧倒してきたが、メジャー挑戦後、ここのところは150キロ台前半から中盤の球速が目立つ。その理由について、ドジャースのマーク・プライアー投手コーチが分析している。

メジャー初勝利のブレーブス戦は平均94.8マイル(約153キロ)
米大リーグのドジャース・佐々木朗希投手が9日(日本時間10日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に先発する。佐々木といえば、日本時代に最速165キロの速球で打者を圧倒してきたが、メジャー挑戦後、ここのところは150キロ台前半から中盤の球速が目立つ。その理由について、ドジャースのマーク・プライアー投手コーチが分析している。
米専門メディア「ドジャース・ネーション」は「ドジャースの投手コーチが、ロウキ・ササキがもう100マイルを投げない理由を明かす」と題した記事を掲載。前回3日(同4日)のブレーブス戦でメジャー初勝利を飾った際の球速をクローズアップした。「MLB自己最多となる98球を投げ、通常は3桁(100マイル=約161キロ以上)の速球は平均時速94.8マイル(約153キロ)、最高時速96.7マイル(約156キロ)だった」と指摘した。
本来からすると球速がとどまっている理由について、プライアー投手コーチは「誰もがロウキは100マイル(約161キロ)投げられると知っている」と認めながら「我々のチームで100マイルを投げていない。トレーニングをしてその球速に到達しようとしていたと思うし、我々もできる限りサポートしようとした。しかし、最初の数試合で、それが制球力に大いに影響したと感じているようだ」と証言したという。
メジャーデビュー当時は100マイル級の速球を投げながら制球に苦しんだ佐々木。7試合に先発し1勝1敗、防御率3.86となっており、現状を踏まえて制球重視に切り替えたという。記事では「MLBでのキャリアでまだ7試合しかない若い投手にとって、球速を数マイル犠牲にして制球を高めることは一得一失になるかもしれない」と指摘し、佐々木自身が速球の質には満足していないと発言していることも伝えている。
プライアー投手コーチは「現状には満足している」とした上で「こういったものはマイナーリーグのような環境で行うことで、成長に伴う困難を少しでも軽減できるものだ。我々はすでに成長に伴う困難を経験しているのは分かっているが、自ら進んでそれに拍車をかけたくない。今年は、我々全員にとって、いつものように学びの年になるだろう」と語ったといい、佐々木に関しても本人の意思を尊重して成長を促すようだ。
(THE ANSWER編集部)