井上尚弥は「クロフォードやウシクらに次ぐ存在」 PFP巡り名手ドネアが指摘するワケ「どう見るかだ」
ボクシングの元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が、パウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングに持論を展開した。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は「クロフォードやウシクらに次ぐ存在」だとし、その理由を明かした。

PFPランキングに持論
ボクシングの元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が、パウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングに持論を展開した。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は「クロフォードやウシクらに次ぐ存在」だとし、その理由を明かした。
PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。海外メディアが各自で格付けしているが、世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」のPFPが世界で最も価値がある指標とされている。
同誌PFPトップ3には上から、世界ヘビー級3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、井上、WBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)が並ぶ。米専門メディア「ボクシング・シーン」の記事で、ドネアは「私は常に(井上を)クロフォードやウシクらに次ぐ存在だと認識してきた」と明かしている。
その理由として「対戦相手のレベルが違う」と指摘。「フルトン、私、そしてネリはいい対戦相手だった。でもウシクがやったように、この階級の一番の強豪を倒して階級を制圧し、上の階級に挑んだのとは違う」と、他との比較から異論を唱えた。
続けて「競争のレベルは同じではないが、イノウエはその階級の全員を負かしているので、彼が戦った相手を人々がどう見るかだ。ウシクやクロフォードの経歴を考えると、イノウエは確かに同じレベルにいる。しかし、彼らを超えるとは思わない」とも語った。
井上は次戦、9月14日に元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と日本で対戦すると米メディアが報道。本人も4日(日本時間5日)に行われたラモン・カルデナス(米国)との4団体防衛戦後、「9月にアフマダリエフと戦います」と明言している。
ドネアも「イノウエは(9月のアフマダリエフ戦を)やるべきだ」と歓迎。「彼は上手く戦った。誰だって失敗はあるように、彼もミスを突かれた。でも彼にとって実りある試合だった。このことで、彼がアフマダリエフを相手に最高のパフォーマンスが出来なくなったり、何かを失ったりすることはないはずだ」と、期待感を膨らませた。
(THE ANSWER編集部)