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ド軍ブルペンに崩壊危機 監督「多くがレッドゾーン」 全体イニングの49.2%がリリーフ登板の懸念

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場し、2試合連発の10号ソロを放った。5打数2安打2打点の活躍もチームは延長10回にサヨナラ打を浴び、4-5で接戦を落とした。デーブ・ロバーツ監督は苦しい台所事情にため息。「多くの投手がレッドゾーンにいる」と投球回数がかさむブルペンの状況に危機感を示した。

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:ロイター】
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:ロイター】

敵地マーリンズ戦

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場し、2試合連発の10号ソロを放った。5打数2安打2打点の活躍もチームは延長10回にサヨナラ打を浴び、4-5で接戦を落とした。デーブ・ロバーツ監督は苦しい台所事情にため息。「多くの投手がレッドゾーンにいる」と投球回数がかさむブルペンの状況に危機感を示した。

 試行錯誤も実らなかった。ドジャースは初回に先制するも、5回に先発ゴンソリンが9番ヒックスに逆転2ランを被弾。続く6回に大谷、フリーマンの2本のソロでリードを奪い返したが、その裏のマウンドに上がったのは勝ちパターンではないガルシアだった。先頭の3番ラミレス、5番ノービーに二塁打を浴びて同点に。さらに2死二塁から7番マイヤーズに適時打を許し、再び逆転された。

 7回1死一塁から大谷が右翼線に適時二塁打を放ち、またも同点に追いついた。しかし、延長10回にこの日昇格したばかりのファイアライゼンが1死も奪えぬままサヨナラ打を浴びて万事休す。ロバーツ監督は試合後の囲み取材で「今夜は1点返したが、残念ながら勝利には届かなかった」とため息をついた。

 この日も5人のリリーバーをつぎ込んだ。救援投手が今季投げたイニング数はメジャー最多の157回。チーム全体(319回)の約49.2%にあたる。苦しい台所事情が今日の結果に影響を与えたか問われた指揮官は「間違いない。今日は起用できない投手が何人かいた。ブルペンを費やしたり、先発の球数がかさんで6、7回まで投げられなかった代償だ」と唇をかんだ。

 米記者から「持続可能なのか。ブルペン(の投球回数)でメジャートップに立ちたいのか」と問われると「もちろんそんなことはない」と回答。「彼らの健康状態を管理しようとしているし、ブルペン陣の投球回数も意識したり、(連投時期を)出来る限りずらそうとしたりしている」。やりくりの難しさに悩む胸の内を明かした。

 厳しい状況を打開するために非情な策にも打って出る。7日(同8日)は当初ブルペンデーも想定されたが、傘下3Aからナックを昇格させて長いイニングを任せ、救援陣の負担を軽減させる予定だ。代わって、この日3Aから昇格したばかりのファイアライゼンをオプションして1日で再びマイナーに降格させると明言。「我々の多くの投手たちがレッドゾーンにいる」と危機感を滲ませた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)



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