井上尚弥、ダウンも9月の次戦へ影響なし 陣営は判定勝ち視野も「本人は倒しにかかった」 大橋会長が説明
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が5日(現地時間4日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで、WBA世界同級1位のラモン・カルデナス(米国)に勝利した。井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は6日に帰国。東京・羽田空港で取材に応じ、井上の次戦は予定通り9月に進める方向性を示した。

大橋会長が帰国
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が5日(現地時間4日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで、WBA世界同級1位のラモン・カルデナス(米国)に勝利した。陣営の大橋秀行会長は6日に帰国。東京・羽田空港で取材に応じ、井上の次戦は予定通り9月に進める方向性を示した。
本場の地、ラスベガスで8回45秒TKO勝ちした井上は、世界戦通算23KOで歴代最多記録を77年ぶりに更新した。大橋会長は激戦を終えた直後の井上の写真を報道陣に見せながら「きれいな顔でしょう?」と、4か月後に予定される次戦には問題なしを強調した。
井上は2回終了間際、カウンターの左フックを被弾し、ダウンを奪われた。劣勢に立ったが反撃を開始。7回にダウンを奪い返すと、8回も猛ラッシュでレフェリーストップを呼び込んだ。ラスベガスを熱狂させる逆転のTKO劇を演じた。
大橋会長は「もらったパンチはあの(ダウンの)一発だけですが、見ると物凄いもらい方をしている。改めて打たれ強さはすごいなと思いました」と戦いを振り返った。
さらに「判定勝ちでいいとみんな言っていましたが、本人はもう倒しにかかったので。そこが魅力。賛否両論があると思いますが。安全で行くか倒しに行くか。でも倒しに行くから、この軽量級で史上最高額をもらえるような選手なんだと思います。見ててすごいなと思いました」と、井上が陣営の声とは逆に、闘志をむき出しにしていたと明かした。
井上はリング上で次戦について、元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との対戦を明言。9月14日の日本開催と米メディアは報じている。
さらに年末にサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に5階級制覇を懸けて挑戦し、来年春には東京ドームでWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とスーパーバンタム級で対戦する構想がある。
(THE ANSWER編集部)