井上尚弥興行

　ボクシングの世界スーパーバンタム級（55.3キロ以下）4団体統一王者・井上尚弥（大橋）が4日（日本時間5日）、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス（米国）との4団体防衛戦に臨む。将来の標的候補となるIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ（米国）も会場入り。「実現したら凄く嬉しい。素晴らしいマッチアップになる」と対戦を歓迎した。

　井上は、年末にWBA世界フェザー級王者ニック・ボール（英国）に5階級制覇を懸けて挑戦する構想があり、将来的には同級でも4団体統一することが期待される。その時に標的の一人になるのがレオだ。

　会場で取材に応じたレオは、モンスター戦について「実現したら凄く嬉しい。素晴らしいマッチアップになるだろう」と激突を歓迎。「彼はアクションのあるスタイル。それは俺も同じだ」と早くもイメージを膨らませ、「だからファンにとって素晴らしいものになるだろう」と熱戦を予告した。

　この日は前座のフェザー級10回戦に臨んだ東洋太平洋王者・中野幹士（帝拳）の試合も観戦。ダウン経験のない元WBO北米王者ペドロ・マルケス（プエルトリコ）から5度のダウンを奪い、4回1分58秒TKO勝ちした一戦を見守った。

「彼はとても良く見えたよ。本当にシャープだった」と評価。「俺と同じ階級の8位（IBF）だろ。将来的に対戦する可能性があると思っているよ」とこちらも歓迎し、中野と2ショットを撮影した。

　レオは今月24日に同級1位・亀田和毅（TMK）とインテックス大阪で防衛戦を予定し、ニューメキシコ州で高地トレーニングをしている最中だという。2018、21年にスパーリング経験のある亀田との一戦へ「トモキは非常に速い。手数も多いから素晴らしい戦いになると思う。今はトモキ戦に集中。まずトモキをやっつけ、その後で（今後の試合は）チームと話し合って決める」と話した。