[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

菅沼菜々、涙の復活ツアー3勝目! 昨季スランプでシード喪失、広場恐怖症も抱える25歳がカムバック

国内女子ゴルフのパナソニックオープンレディース最終日が4日、千葉・浜野GC(6751ヤード、パー72)で行われた。首位で出た菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算10アンダーで優勝。2023年10月のマスターズGCレディース以来となるツアー通算3勝目をマークした。

パナソニックオープンレディース、優勝トロフィーを手にポーズをとる菅沼菜々【写真:Getty Images】
パナソニックオープンレディース、優勝トロフィーを手にポーズをとる菅沼菜々【写真:Getty Images】

国内ツアー・パナソニックOPレディース

 国内女子ゴルフのパナソニックオープンレディース最終日が4日、千葉・浜野GC(6751ヤード、パー72)で行われた。首位で出た菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算10アンダーで優勝。2023年10月のマスターズGCレディース以来となるツアー通算3勝目をマークした。

 ファンの人気が高い25歳・菅沼がカムバックを果たした。出だし1番パー4でボギーを叩くも、2番パー4でバウンスバック。8番パー3でホールインワンを記録した蛭田みな美に一時はトップの座を譲るが、9番パー5でバーディーを奪い、勝負のサンデーバックナインへ突入した。

 後半、菅沼は一気に優勝争いで抜け出す。11、12番で連続バーディーを奪い、14番パー3でもスコアを伸ばすと右手で握り拳を作った。17番パー5は第2打がラフに入り、パットでも寄せきれずボギー。2位の大里桃子と1打差で迎えた18番パー3では第1打がグリーンを大きくオーバーする大ピンチとなったが、第2打で約1メートルに寄せるリカバリーショットを披露。ウイニングパットとなるパーパットを決めて優勝した。両手を突き上げて歓喜。キャディーとハグを交わし、仲間に祝福されると涙も見せた。中継カメラに寄られると、「撮らないで!」と照れ隠しの一言も発した。

 菅沼は23年にツアー初優勝を含む2勝をマーク。メルセデス・ランキング11位で、8位だった22年に続いて国内ツアーを盛り上げた。しかし、24年は出場29試合中16試合で予選落ちを喫するなど不振に陥り、シード権を逃していた。主催者推薦出場に頼るしかない今季もここまで3戦中2戦で予選落ちしていたが、前週に国内男子ツアーの前澤杯に出場。「パットを順回転で打つことを意識していたら、ボールの転がりが良くなった」と復調のきっかけをつかんでいた。

 乃木坂46などのアイドルが大好きで、「アイドルゴルファー」を自称することもある。「広場恐怖症」を公表しており、自力で外に出られない状況で発作が起きることがあるため、電車や飛行機、船などで移動できず、沖縄や北海道のツアーには出られない。全国を転戦するゴルファーにとって大きなハンディキャップを抱えるが、ファンサービスは欠かさない人気ゴルファー。本人にもファンにも嬉しい復活優勝となった。

(THE ANSWER編集部)

1 2 3 4
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
CW-X
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集