パイレーツ戦

　米大リーグ・カブスの今永昇太投手が29日（日本時間30日）の敵地パイレーツ戦に先発登板。5回まで無失点投球を続けていたが、6回のマウンドで突如降板した。5回0/3、87球投げて6安打無失点、3奪三振の投球内容で今季3勝目。カブスのクレイグ・カウンセル監督は試合後に状況を説明し、「今は大丈夫だ」と大事には至らなかったと語った。

　今永は5回まで無失点の快投。ただ6回先頭打者に二塁打を浴びた後、通訳とトレーナーを伴ってカウンセル監督がマウンド付近に歩み寄った。今永は右の太もも付近を気にするような仕草もあり、そのままベンチへ下がり降板となった。その後、2番手としてパレンシアが登板。ピンチを無失点で切り抜けた。

　米イリノイ州地元局「マーキースポーツ・ネットワーク」の試合後番組では、カウンセル監督が今永の状況を説明するシーンも公開された。「両脚のふくらはぎが痙攣していた。降板させる判断は簡単だった」と語り、「今は大丈夫だ」と軽傷を強調。5回無失点の投球を評価した。

「これはまさに、我々が彼に期待しているものだよね。上手く投げていたけど結果がついてこなかった2登板もあったけど、こういう登板は我々が想定しているもの。それに甘えてはいけないけどね」

　不運なアクシデントに見舞われたが、チームは今永の降板後、「3番・DH」で出場した鈴木誠也の今季7号2ランが飛び出すなど、9-0と圧勝。今永に3勝目がついた。