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女子ゴルフ界の新ヒロイン候補がプロ初V「マジか?と」 青木香奈子はテスト6度挑戦の25歳苦労人

女子ゴルフの下部に相当するステップ・アップ・ツアーの大王海運レディス最終日が26日、愛媛・エリエールGC松山(6490ヤード、パー72)で行われ、単独首位で出た25歳新人・青木香奈子(マイナビ)がプロ初優勝を飾った。6バーディー、4ボギーの70で回り、通算12アンダーで並んだ中村心(ヤマエグループHD)とのプレーオフ(PO)を3ホール目で制した。プロとしてのステップになる大きな1勝を手にした。

大王海運レディスでプロ初優勝した青木香奈子【写真:Getty Images】
大王海運レディスでプロ初優勝した青木香奈子【写真:Getty Images】

ステップ・アップ・ツアーの大王海運レディス最終日

 女子ゴルフの下部に相当するステップ・アップ・ツアーの大王海運レディス最終日が26日、愛媛・エリエールGC松山(6490ヤード、パー72)で行われ、単独首位で出た25歳新人・青木香奈子(マイナビ)がプロ初優勝を飾った。6バーディー、4ボギーの70で回り、通算12アンダーで並んだ中村心(ヤマエグループHD)とのプレーオフ(PO)を3ホール目で制した。プロとしてのステップになる大きな1勝を手にした。

 18番パー4で繰り返したPOの3ホール目。青木は2メートル半のバーディーパットを沈めた。先に19歳新人・中村のボギーが確定していた中、クログリップでストローク。決着した後は笑顔で中村とハグを交わした。

「優勝が決まった瞬間は『マジか?』という気持ちでした。6度目のプロテストで合格した時と同じぐらい信じられない気持ちでした」

 初日から2日連続で67をマーク。1打差2位の中村と同じ最終組で競り合った。7番で追いつかれ、9番で逆転され、11番から3連続バーディーで2打リードした。一時は3打差になったが、15番から3連続ボギー。決着はPOに持ち込まれた。

 2ホール目。青木はパーオンできなかった。グリーン奥で芝の薄いライの傾斜地からの第3打をピン1メートルにナイスアプローチ。パーパットを沈め、ピンチをしのいだ。

「グリーン手前にショートだけはしたくないと思って打ちました。ピンをオーバーしても『上りのラインが残るからいいや』と思っていましたが、まさに120点の出来でした。緊張感がある中でできたのは凄く自信になります」

 昨年11月、6度目のプロテストをボーダーライン上の19位で合格した。10歳からゴルフを始めたが、ジュニア時代は無名。同じ2000年度生まれで「プラチナ世代」の古江彩佳、西村優菜、吉田優利、安田祐香らエリートは「雲の上の存在」だった。

 だが、地元・宮崎の高校卒業前に「大学進学はせず、プロを目指す」と決意。壁は厚く、4度目のテストで失敗した際は「これ以上は親に迷惑をかけられない」と合格諦め、半年以上クラブを握らなかった。

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