睨み合い最中にまさかのエール交換「順調?」「全力でやり合おう」 堤聖也VS比嘉大吾の親友決戦
ボクシングのダブル世界戦&那須川天心(帝拳)戦興行が24日、東京・有明アリーナで行われる。23日は都内で前日計量が実施され、初防衛戦のWBA世界バンタム級(53.5キロ以下)王者・堤聖也(角海老宝石)が53.5キロ、挑戦者の同級4位・比嘉大吾(志成)が53.4キロで一発クリア。アマチュアだった高校時代からの親友対決だが、睨み合いで“エール交換”する珍しい場面が生まれた。29歳の堤が12勝(8KO)2分け、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。

興行はAmazon プライム・ビデオで生配信
ボクシングのダブル世界戦&那須川天心(帝拳)戦興行が24日、東京・有明アリーナで行われる。23日は都内で前日計量が実施され、初防衛戦のWBA世界バンタム級(53.5キロ以下)王者・堤聖也(角海老宝石)が53.5キロ、挑戦者の同級4位・比嘉大吾(志成)が53.4キロで一発クリア。アマチュアだった高校時代からの親友対決だが、睨み合いで“エール交換”する珍しい場面が生まれた。29歳の堤が12勝(8KO)2分け、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。
生き残りを懸けた戦いを前に意外なシーンが生まれた。堤と比嘉はともに一発パス。互いに計量台の上でガッツポーズを取った。恒例のフェースオフによる睨み合いは、通常ならバチバチの火花を散らすことが多いが、比嘉がボソボソと笑顔で話しかけた。「順調そう? 明日は全力を尽くそう」。堤も「明日は全力でやり合おうな」とニヤリ。最後は固い握手で別れた。
取材に応じた堤は「仕上がりがよさそうだった」と挑戦者の印象を吐露。「やっとここまで来たなと。楽しみっすね」とゴングを心待ちにした。アマ時代は自身の2戦2勝、プロでは2020年10月に引き分け。ともに残りのキャリアが長いとは言えない。
「結局、殴り合いになる。その上でどっちが勝っていくか。最終的には互いの心と心の勝負にもなると思うし、意地もあるし、やっぱ負けたくないんでね。凄く派手な試合にはなると思っています」
勝ち方にはこだわらない。「内容は、自分が今まで準備したことに対してついてくるもの。僕自身は別にこだわらない。ただ、凄い内容の試合にはなる」と激闘を予告した。
「(戦略は勝敗に)直結すると思います。出方はどう来るか。僕もいろんなことを想定しているし、向こうもいろんなことを想定していると思う。最終的にどうなっても殴り合いにはなるとは思う。出方は凄く重要。だから、早い段階で終わる可能性もあるし、消耗戦で判定まで行く可能性もあるし、“倒した、倒された”というのもある。どんな試合になるのか。僕も楽しみ」