メジャー殿堂入り後、日本でのイベント登壇は初

　米大リーグのマリナーズなどで活躍し、日本人初の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏が5日、都内で行われたワコールが展開するコンディショニングウェアブランド「CW-X（シーダブリュー・エックス）」の新商品発表会に登場した。殿堂入り後、日本でのイベント登壇は初。会見のラストにはイチロー氏のサービス精神により、ちょっぴり異様な光景が生まれていた。

　壇上でイチロー氏も驚かずにはいられなかった。

「今日、居すぎでしょ！　気になっちゃって。リアルすぎるでしょ！」

　思わず指をさす。その先に出没していたのは“5人の自分”だ。

「CW-X」のシャツとイチロー氏のデザインアイデアを取り入れた機能性タイツ「ICHIRO シグネチャーモデル」を着用している。一瞬、分身かと疑うほど忠実にデザインされたマネキンだった。

　バットを投手の方に立てた打席でのルーティンの瞬間や、ストレッチをする場面を忠実に再現。勝負師の顔つきや腕の筋肉など、細部までこだわっている。ワコール人間科学研究開発センター長・清家望氏によると、ポーズはイチロー氏の意見も取り入れているという。

　会見が終わり、退場しかけたイチロー氏だったが、カメラマンの呼びかけに足を止めるとこの5体に加わり記念撮影に応じた。うち1体のポーズをまねるサービス精神を見せ、ネット上でも話題に。「マネキンのクオリティーがスゴイ!!　作り手の熱量がスゴイ!!」「一瞬そっくりさん芸人大集合かと思った」などと一瞬目を疑う光景が注目を浴びていた。