「僕が宇野選手の代わりになることはできない」 囲まれた記者に冷静な言葉、21歳鍵山優真が見せたい「本気」「情熱」「大人っぽさ」
4回転ルッツに磨き、見せたい「本気」「内側から震えるような情熱」
9月のロンバルディア杯では、合計312.55点を獲得したイリア・マリニン(米国)に次ぐ2位(合計291.54点)。「4回転の神」の異名を持つ19歳は日本選手の高い壁となって立ちはだかりそうだ。
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今季のGPシリーズで、鍵山とマリニンの直接対決は12月のGPファイナルまでない。鍵山は「自分の新しいプログラムを滑りこなすのに精いっぱい。まだそんなに他の人との距離とかを考える余裕はなかった」とロンバルディア杯を振り返りつつも「しっかりと仕上げて、少しでもプレッシャーを与えるというか、これだけ本気なんだっていうのを皆さんにお見せすることが出来たら」と語る。
このオフは4回転ルッツに磨きをかけ、スタミナの向上にも取り組んだ。
「(4回転ルッツは)単発ではすごくいい感じになってきている。フリーはフラメンコで、初めての挑戦。手の表現だったりとか、足の細かいステップだったりがすごく難しい。時間を作ってトレーニングしています。
4回転をもっと増やしていくために、疲れた中でも4回転が跳べるようにっていう瞬発力のトレーニングをこれからはしていこうと思います」
ショートプログラム(SP)、フリーともに、イメージは「内側から震えるような情熱」。今夏のパリ五輪は現地観戦し、大いに刺激を受けた。「僕も見ている人を震え上がらせられるようなパフォーマンスを」。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けたプレシーズン。金メダルを思い描き、日々邁進する。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)