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世界女王「ナガ・マツ」、徹底研究され中国若手に完敗 「得意の攻撃を封じられた」

「自分が何をしたいのか迷ってしまった」とガックリ

 もちろん、強打が決まらないと感じた時点で、戦術の変更は試みた。永原は「自分たちの攻撃が通用しなくて、レシーブ(から攻撃に移っていく)の展開に持って行こうと思ったけど、相手が良いところに打ってきて、自分が何をしたいのか迷ってしまった」と話した。単純な強打はダメ、レシーブからの逆襲もダメ。最後は低い展開に持ち込んだが、松本が「上げても球が甘くなっていたので、ドライブで攻めようと話したけど、相手の準備が早くて球も走っていて、自分たちがかわしにいけなかった」と話したように、ドライブ戦でも相手に押し込まれた。


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 世界選手権では失うもののない挑戦者の姿勢が、攻撃の徹底につながった。しかし、勝てば研究もされる。後手を踏む展開を強いられると、持ち味を発揮できなかった。永原は「引き出しが多ければ、こういうときに対策を立てられると思うけど、それができなかった。もうちょっと自分たちのプレーの幅を広げないといけない」と課題を指摘した。

 2人は、世界の頂点には立ったが、まだ成長の余地を残すペア。経験が、次につながる。世界選手権、スペインマスターズと2大会連続優勝を飾った後の、ホームでのほろ苦い敗戦も成長の糧だ。翌週から中国オープン、韓国オープンと東アジア3連戦で戦いは続く。松本は「落ち込んでいる暇はない。今日は、相手の形にうまくハマっていたと思うので、自分たちも参考にしたい」と巻き返しを誓った。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)




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