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阪神ドラ1下村海翔が米国で受けた衝撃 怪物に食らった弾丸187キロHR「桁違いで笑っちゃうほど」

「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が26日、都内で行われ、青学大からは広島のドラフト1位で常広羽也斗投手、阪神の同1位で下村海翔投手、楽天の同6位で中島大輔外野手が指名を受けた。3人とも7月に米国で行われた第44回日米大学野球選手権に日本代表として参加。3試合11イニングを投げて1失点、防御率0.82の快投を見せた下村には、忘れられない衝撃の被弾があった。

阪神に1位指名を受けた青学大・下村海翔【写真:鉾久真大】
阪神に1位指名を受けた青学大・下村海翔【写真:鉾久真大】

「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」

「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が26日、都内で行われ、青学大からは広島のドラフト1位で常広羽也斗投手、阪神の同1位で下村海翔投手、楽天の同6位で中島大輔外野手が指名を受けた。3人とも7月に米国で行われた第44回日米大学野球選手権に日本代表として参加。3試合11イニングを投げて1失点、防御率0.82の快投を見せた下村には、忘れられない衝撃の被弾があった。

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 打球はあっという間にノースカロライナの空に消えていった。7月7日(日本時間8日)に行われた第44回日米大学野球選手権の初戦。先発した下村は4回2死まで無失点の好投を演じていた。ここで左打席に入ったのがフロリダ大の20歳、ジャック・カグリオーン内野手。身長196センチ、体重111キロの巨体から繰り出される豪快なスイングで下村のフォークを捉えると、打球は右翼フェンスを楽々と越えていった。

「正直、日本で今まで打たれたホームランとでは桁違いの打球で、マウンド上で笑っちゃうぐらいの凄いホームランでした」

 呆然と見送るしかなかった下村は、当時をそう振り返る。飛距離440フィート(約134メートル)、打球速度は驚異の116マイル(約187キロ)。メジャーでもトップクラスに入るスピードだ。常広も「米国の打者は日本の大学生ではありえない打球を打ったり、そこに手が出るか、というところを簡単にヒットにするので衝撃を受けました」と驚きを口にする。

 カグリオーンは今季、フロリダ大で33本の本塁打を放ち、バットの反発係数が2011年に定められて以降の全米体育協会(NCAA)シーズン本塁打記録を更新。さらに二刀流選手としてマウンドにも上がり、左腕から160キロ近い速球を投げ込む。大谷翔平をもじった「ジャックタニ」という愛称を持ち、2024年のMLBドラフトで1巡目指名が有力視されている。

 米国の超有望株から衝撃的な一打を浴びた下村だったが、同大会は計3試合11イニングを投げ、許した失点はそのソロ本塁打の1点のみ。防御率0.82と、米国の強打者たちをきりきり舞いにした。常広も計3試合7回2/3で防御率1.17。2人揃って世界の舞台でも実力を遺憾なく発揮した。

 まずはプロの舞台での活躍を誓うが、期待に応える投球ができれば、将来的にまた日の丸を背負って「ジャックタニ」と再戦する可能性もある。「もし次に戦う機会があったら、次は抑えたいです」。海の向こうの怪物からも刺激を受けつつ、NPBでさらなる飛躍を目指す。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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